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2021年12月1日

「梵字入門」第5版 梵字のお手本書

師僧の田久保周誉師は、今年は四十三回忌でした。しかし、新型コロナウイルスの流行により、法要のあとの清宴を来年に延期しました。とはいえ「追善」のために、何か事業を行いたいと考えました。

梵字入門第5版

「梵字入門第5版」表紙 真言宗豊山派宗務所教化センターの〇林〇潤師がとてもシンプルでスマートな体裁に作ってくれました 豊山派には若くて仕事熱心な皆様が多いです(「梵字入門」の表紙の転載許可を真言宗豊山派から頂いております) どなたでも購入することができます 2千円と送料が必要です 

ところで、周誉師には「梵字入門」という著書があります。真言宗豊山派により第四版(昭和48年1973年)までが発刊されていました。真言宗ばかりでなく、禅宗などの講習会でも利用されていました。版を重ねて、ずいぶん売れたようです。しかし、現在は絶版となっています。このため、この著書を新たに印刷して配付したいと考えました。

版権のある豊山派宗務所に発刊をお願いしました。寛容に私の願いをお聞き届けいただき、若干の変更を加えて第五版として発刊していただきました。お大師様(弘法大師)のご恩と皆様への感謝の気持ちから、宗派内外のご寺院や学僧の皆様に250冊を贈呈させて頂きました。配送など面倒な仕事は、すべて「有限会社豊山」様が請け負ってくれました。

カバーレターに加えて昭和48年に「真言宗各派総大本山会」から周誉師が「密教学芸賞」を頂いたときの「紹介文」も同封致しました。

「梵字入門」の序文にこんな文章がありました。「初学階梯とはいえ、異なった国語を学ぶのであるから、その就学がくるしいことは仕方のないことである」確かに(笑)また「悉曇とは、...西暦六・七世紀頃北方インドで浄書のために用いた一時代の流行書体である。初めて悉曇学をわが国に輸入したのは、ほぼ弘法大師空海であり...」なるほど、悉曇学の説明です。宗派的な立場を離れて、この文章からお大師様の素晴らしさを感じます。

このご本に興味のあるお檀家の皆様には、先着順で20部を差し上げます(これからお檀家にご案内します)。

なお、梵語(サンスクリット/サンスクリット語の漢字名)は、研究が容易になるように、ローマ字化されています。このため、梵語の研究書や研究論文でも、ほとんど梵字は見ることができず、ローマ字が並んでいることも普通にあります。

先代住職の著書について

「梵字悉曇」平川出版社1981年

令和2年2020年1月20日記事の中にある「観世音菩薩真言」とは何ですか?「梵字悉曇」平川出版社1981 http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/5201

「相承」から「人文科学」へ 「批判悉曇学」校訂増補版 真言宗豊山派宗務所1978年

令和2年2020年2月26日「悉曇・しったん」とは何ですか?「梵字の古書体学」 http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/5459

「真言陀羅尼蔵の解説」第3版 三喜房仏書林1979年

令和2年2020年8月19日先代住職からのお小遣い「真言陀羅尼蔵の解説第3版」美味しい不味い http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/6710


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