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2023年1月12日

庚申(こうしん)塔 5基 石井家南側から 「二世安楽」がキーワード(庚申塔1)

境内地の石塔について全てご紹介したと書きました。令和5年2023年1月5日六地蔵様はないんですか? ・・・http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/15449

これは間違いでした。六地蔵塔の紹介記事の中で周囲に庚申塔があると書きました。庚申塔について書いたことがなかったです。境内には5基の庚申塔があります。父(田久保周誉)が書いています。「堀船郷土史平成増補版」(平成28年)の28ページの記述です(栗色部分)。

2 庚申待ち

部落の定例行事の中で庚申待は傳統豊かな古い儀式であつた、此の儀式は佛敎と道敎とが混淆して初めは中國に自然發生的に起つた土俗信仰であつた。人の壽命まで左右する全能の上帝に使者の三猿が、庚申の節會に次回の死者を上申指名する災厄を攘う(はらう)爲めに、徹宵猿に奉仕するという信仰から起つた極めて古い儀式であつた。本邦に佛敎が傳來すると共に此の信仰も將來されたが、吾が国では斯る陰惨可畏(かい)な内容を捨て一部落の懇親機関として永く傳承されて來た。

此の諸部落にも庚申會が行はれたが、例を梶原に取ればもと石井五郎氏邸の南側に在り、現在福性寺門前に移祠されている庚申塔を祭神として部落二十数戸が戸毎に月番で宿となり、夜を徹して庚申待のお籠りをし、當夜は夫婦の同衾が禁忌とされたという。當番の家には祭神の軸を掛け灯明供物を設け、祈願誦出の後に各自米三合に十銭持ち寄りの會費で御馳走を調え、夜の更けるのも忘れて慢談怪談に一夜を語り明かしたと云はれる

石井家南側から福性寺に移設された地蔵菩薩

天和2年のお地蔵様 お姿は普通のお地蔵様です 350年近くの風雪に耐えてきました

現在の堀船の町からは考えられない行事が農村時代の梶原堀之内村では行なわれていたようです。庚申の日は60日に1度らしい。2カ月に一度ご馳走?大宴会ですか?とても楽しそうです。宗教はピクニック、市、レクリエーション?(笑)令和4年2022年12月27日渡辺京二氏・・・ http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/15621 いつの時代も楽しいことが大切ですね。

余談ですが、文中に知らない熟語があり恥ずかしいです。父の漢字力に全くかなわないです。あと、文章力も。

ところで福性寺にある庚申塔5基のうち、地蔵菩薩2基と観音菩薩は六地蔵塔の近くにあります。いずれもしっかりした石で作られ文字も深く彫られています。徳川綱吉将軍の時代です。

この3基は前述の「石井五郎氏邸の南側からの庚申塔」です。化により読めなくなる前に、ここに文章を記録します。漢字力がない(笑)ので、誤読はどうか寛容にお許し下さい。なぜ福性寺がお迎えしたのか知りません。

六地蔵塔の左の地蔵菩薩(写真)の舟形光背の右には「奉供養庚申 二世安樂処也 法主敬白」左には「天和二年(1682年)九月吉日」「武刕(ぶしゅう)豊嶋郡 梶原堀内村」と書かれています。

一方、六地蔵塔の右側には2基あります。この2基の写真は以下の記事の中にあります。再掲載  http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/15449 

手前の地蔵菩薩像の舟型光背の左には「元禄十年(1697年)二月」右上に「奉造立地蔵尊 庚申供羪祈所 講中」「結衆敬白十四人」 丁寧にモルタルでの補修の後があります。

後ろの聖観音菩薩の舟型光背の左には「元禄元年(1688年)十月」「願主 堀之内村十三人」右には「奉造立庚申待講(異字)中 二世安樂所敬白」「二世(現世・来世)安楽」がキーワードみたいです。

お地蔵様と観音様はごく普通のお姿です。既製品(笑)に字を書き入れただけかなと思います。

残りに2基は、本堂前の青面金剛と板碑型です。板碑型は以下の記事の写真にあります。延命地蔵尊と六阿弥陀地蔵尊(光背に「六あミだ 左一番目道地蔵尊」)の左側の水色の塗料のある石碑です。令和元年2019年5月25日To comfort always http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/3547 令和元年2019年6月2日東洋紡績社員の施主・お檀家 老人・高齢者医療の目的 http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/3594

青面金剛はお姿がすごいです。おいおい!石屋さん、どうしてこんなお姿を創っちゃうんだい?という感じです。作るではなくて創るです。期待して下さい(笑)

残りの2基については、これから書きます。

 

 

 

 


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