7 月13日盂蘭盆会（うらぼんえ）に「住職さんはあんまり偉くないんですか？」と質問を頂きました。お答えするのにちょっと困りました。「エッ！なんでですか？」と逆質問するとお思いですか？イーエ！答えは、「マー！偉くないですね」でした。お寺事情に詳しい中年の男性（お檀家）からのご質問でした。

左から副住職 住職です 2人とも黒衣を着ています 夏物のために白衣が透けて見えています 行事でも黒衣を着る時があります

真言宗豊山派の僧階は15ランクもあります。私は、下から11番目＝上から5番目です。僧階相当（僧階によって決められた）の色衣（しきえ）は、紫です。副住職は下から８番目です。僧階相当の色衣は萌黄（もえぎ、黄緑と緑の中間）です。

それでも、お檀家のご葬儀では黒衣（こくえ）を着ることがあります。お檀家が亡くなりますと、お檀家の喪服と同様に黒衣を着たくなります。故人のご家族の末端にいたいと考える時です。

また、色衣を着ているときは、導師として故人が成仏してほしいと心から願う気持ちの強い時です。色のついた衣を着用し、金ピカ（本金の金糸もありますがニセ！の金糸もあります）の袈裟をつけています。

しかし、お大師様（弘法大師様）から、かなりのおしかりを受けますね。破門（＝追放）ですかね。もちろん、釈尊（ブッダ、お釈迦様）の前には、羞恥心からとても出ることができません。生涯、無所有の釈尊と金ぴか袈裟ですから。

ところで、最初のご質問です。前回の記事の写真やいろいろな場面、今年の元旦読経会なども、「僧階に関係なく誰でも着ることができる」黒衣を着ています。このため「最低のランク(笑)の坊さん」とお考えいただいたようです。それで構いません。しかし、「最低の…」が、私の普段の行いからの判断ではないとよいのですが！

確かに、黒衣の記事を最近アップしてきました。

令和2年2020年7月10日 http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/6345

令和2年2020年7月5日 http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/6316