少し前ですが、お葬式費用を大変な高額で契約してしまったとのお檀家からお話がありました。互助会系(設備が立派でコストが高い)の葬儀社でした。葬儀社に住職から安くするように言うか、契約を破棄してほしい!とおっしゃるのです。契約した後では遅いです。憂鬱で当惑します。それでも、お檀家の懇請に負けて、この葬儀社を断り、費用が三分の一!で終わる葬儀社をご紹介しました(何度か同様なことがあります)。最初の葬儀社には、とてもうらまれてしまいました(「怨憎会苦」を思い出します)。ご親族だけ(参加者30人)のお葬儀では、「最終支払い総額」で100-140万円程度で、140万円以上かかることはありえません!とお檀家に話しています。
多くの方が人生で、1-2回しか葬儀社とは交渉をしません。交渉のお相手は、毎日この交渉をしているプロです。このため、喪主様、特に女性の喪主(旦那様が亡くなり取り乱しています)をお守りするために、葬儀社に主張しなくてはならないことが住職には多いです。しかし、お檀家と葬儀社の間の単なる「商取引」には、できるだけ関与したくないと考えています。福性寺のホームページ(平成30年2018年11月16日)の記事などもご参照下さい。
ここで、曹洞宗高庵寺のご住職様(文末を参照して下さい)のお知恵をお借りして、葬儀費用を私なりに分析してみました。葬儀費用には、変動する費用と喪主が決定できる費用があることがわかりました。変動費と固定費とします。
葬儀費用の内訳
A変動費(喪主が決めることができない・単価を決める)
①飲食費(通夜・告別式)は、会葬者の人数とお料理のランクによる ②返礼品=香典返しは、会葬者の人数とお返しする品物の内容による ③ご遺体の車両費(距離による)と霊柩車(火葬場の葬儀では不要) ④ご遺体の安置保管料(日数による)
B固定費(数量に左右されない・喪主が選んだ内容で決まる)
①祭壇・お花飾りなど(お棺、遺影など) ②通夜・告別式を行う式場使用料 ③火葬を行うための火葬炉の種類
以上をお考え頂き、「最終の葬儀社への支払い金額=追加のない金額」を契約して下さい。
なお、互助会の解約・お預け金の返還もわずかな手数料で可能です。
直葬については改めて書きます。
高庵寺様 http://kouanji.jp/sitemap.htmから引用の許可済み。