今日は父の日でした。数組のお檀家の皆様が「父の日なので墓参に来ました!!」とお話になり、住職の住まい(庫裡)にお線香をもとめに来て頂きました。通常の日曜日よりも、墓参の皆様が多かったですね。しかし、毎年、なぜか母の日よりは少ないです。
私にも、お酒やワイン2本と「麦わら帽子」が父の日プレゼントとして到着しました。私も、お仏壇にお参りした後に、私の父母のお墓にお参りしました。
ところで、「仏説父母恩重経」というお経があります。パーリ語やサンスクリット語などのインドの言葉で書かれたこのお経はありません。このため、中国で作られたお経(偽経、中国撰述のお経)とする人が多いです。このお経の中では、親は子供を育てるために、自分の身を削ってまでも、大変な努力をして育てることが、事細かに書かれています。特に母親の行いについて書かれたものが、断然、多いです。母の日墓参が多いわけですね。お経に書かれていることは真実です。しかし、釈尊(しゃくそん・お釈迦様・ブッダ)は何かをしてもらったから、ご恩をお返しする!と言うような、狭い範囲の恩義に報いることを、おっしゃってはいないように思います。いかがでしょうか?