昨日は「敬老の日」でした。私にもワイン、夕食の招待やプレゼントが集まっています。住職は、この日老人ホーム(新宿区)を見学してきました。この施設は、高級なホームです。入居金がない場合は、毎月50万円近くのお金が必要です。高いですが、人手が基準より多く、サービスはよさそうです。
話題をかえます。住職は30年間、日本老年医学会の会員・評議員でした。日本老年医学会では、65歳以上、75歳未満を前期高齢者と呼びますね。75歳から後期高齢者です。住職は前期高齢者と言われて久しいです。(笑)
しかし、最近は65歳以上を「准高齢者」と呼びたいようです。それ以降を高齢者として、90歳!以上は、超高齢者でしょうか。住職は「前期高齢者から准高齢者へ」格上げか、格下げになりました。どちらでしょうか?釈尊(お釈迦様・ブッダ)は、80歳で入滅されました(涅槃を迎えました)。つまり「高齢者」の範囲(75~<90歳)です。
ところで、最近、注目されていることに、Agism・高齢者・老人差別、偏見があります。また、高齢者に対する虐待も聞きます。大きな問題です。「高齢者虐待防止法」という法律があるほどです。高齢者に対する虐待は、いくつかに分類されています。
身体的虐待:身体に傷(障害)や、痛み(暴行)を与える行為。外部との接触を意図的、継続的に遮断する行為。電話や外出を妨害する行為。
心理的虐待:暴言や態度、嫌がらせによって精神的に苦痛を与えること。
無視(ネグレクト):生活に必要な介護の拒否。医療や食事、衣類や暖房の提供をしない(病気などの放置)など。生活上の不合理な制限、戸外への締め出し。
経済的虐待:合意なしに財産や金銭を使用し、希望する金銭の使用を理由なく制限すること。預貯金・財産を勝手に・不正に使用し、売却すること。
以上は、家庭の中の(小さな)問題ではなくて、人権にかかわる法律に違反する(重大な)行為!です。釈尊の説く四苦(四つの解決が困難な事柄・思うようにならない事柄)「生老病死」の中の「老苦」を思い出しますね。