仏式の葬儀の祭壇に必須なものの一つに四華(しか:四華花)があります(写真)。白や銀色の四華が多いです。中には、金色のものもあります。四華とは、沙羅双樹を表しています。釈尊(お釈迦様・ブッダ)が、80歳の時に涅槃に入られる時、シャラの2本の樹(沙羅双樹:さらそうじゅ)の間に横たわりました。
涅槃を迎えられると、沙羅双樹の花など、釈尊を取り巻くものが白くなり、また枯れてしまいました。このため、私たちが死に臨んで、釈尊と同様な心境を得たいと心から願って、祭壇におくものです。つまり、仏式の葬儀では必須!です。祭壇自体は全く不要です(本当です)が、四華は必要です。
葬儀社の若い社員の方が、四華を知らないことが少なからずあります。また、「四華はありません」と言われることも、時々あります(住職は、NHKの番組「チコちゃんに叱られる!」http://www4.nhk.or.jp/chikochan/の「チコちゃん」と同じように、おこりそうになりますね=おこりませんけど)。(笑)
お通夜に四華がない時には、翌日の葬儀には、お供えするように必ずお話しています。
もちろん、お通夜に四華を含めた祭壇の説明をしています。それでも四華がない時があります。困惑します。
最近は、うるさい住職(もちろん私!)がいるためか、町屋葬儀場や堀船では、四華のお供えされていないことは減りました。