ご信徒様からメール(青地部分)を頂きました。許可を得て転載します。根来寺にお出かけになるとお聞きしましたので、コロナ下の根来寺の様子を教えて(レポして)下さいとお話をしていました。心と教養の豊かなご信徒様です。
根来寺は、いわゆる(広義の)新義派真言宗全体(真言宗豊山派、智山派、新義真言宗)の故郷です。和歌山県岩出市根来にあります。お大師様(弘法大師)のあと、約300年後に高野山で真言宗を修めた興教大師(覚鑁師)が教学の新たな発展のために根来寺を開きました。
今、東京に向かっています。根来寺は、新大阪から2時間以上かかりました。不便な山手にありました。バスは1日に数本でタクシーで行くしかありませんでした。すごい僻地ですが、このような場所に考えあってお寺を建てたのでしょうから、意味があるのだと思いました。
境内は大変広く、庭園もきれいに整備されていました。しかし、何しろ参拝客は私1人で、スタッフは見かけませんでした。寺務所には僧侶が4人いましたが、皆様暇そうでした。タクシーの運転手さんの話だと、お寺を訪れる人は少なく、桜の時期は付近の山がお花見客で賑わうらしいです。午後から出かけたため、お寺には1時間半しかとどまることができなくて、4時には早々に閉門でした。
修行堂の役行者の像と、奥の院の興教大師覚鑁師のご廟、不動堂が印象的でした。建物内は撮影禁止ですから、大した写真はありませんが、添付します。
お寺の休憩室に「高尾山報 令和3年5月号」という会報が置いてありました。その中の「観音菩薩の宗教」という記事に、田久保周誉先生のお名前がありました。「オンアロリキャソワカ」のサンスクリット語について、「真言陀羅尼蔵の解説」からの引用でした。今もなお、お父様の本は生きていると感じます。周誉先生の梵字の本が来年できますね、楽しみです。
寒くなりますから、お身体を大切になさって下さい。〇蔵司〇〇
以下はあわせてお読み頂きたい過去記事です。興教大師のお像があります。
平成30年2018年10月11日興教大師のご紹介のお檀家 佐賀県人 学僧の中の学僧 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/1858
先代住職の著書と真言について
令和2年2020年8月19日先代住職からのお小遣い「真言陀羅尼蔵の解説第3版」美味しい不味い https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/6710
令和2年2020年1月20日記事の中にある「観世音菩薩真言」とは何ですか?「梵字悉曇」平川出版社1981 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/5201