お彼岸中に1日だけ医学会(日本食道学会)に出席していたことを書きました。
令和3年2021年9月30日お彼岸中に住職1日休暇 「臨床医から病理医への疑問・質問に答える」 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/10093
ところで医師・研究者として、現在までに、300報以上の英文論文を書いてきました。もちろん、共同著者論文を含めています。質よりも量?と言われてしまいますね。その通りです。
70歳を過ぎましてから、有難いことに以前の共同研究者からデータを頂きました。研究論文を書くOKをもらいました。もちろん私も関与したデータです。毎日データを考えながら論文を完成しました。しかし、なかなか論文の中で適切な英語の短文を思い出すことができなくなっていました。ポンコツ(笑!語源を知りません)です。論文には、よく使う決まりきった(定形的)文章が多いです。
釈尊の72歳(=私の年齢)はどのようなものであったのでしょうか?釈尊の思慮深いお姿を思います。年齢からか愛別離苦を思います。
ところで論文を書くことはとても楽しいです。
1.世界中の同じ分野の学者に私たちの考えを主張できます。こんなこと知らなかったの?と言えます。
2.病理医に私たちの考えを背景に病理組織診断してもらえます。正しい診断の手助けになれば社会貢献になります。
今回の論文を完成後、共同研究者が雑誌に投稿してくれました。有難い共同研究者です。英文雑誌「Esophagus」に何とか採択になりました(2021年)
以下の赤字部分はちょっとだけ内容!が医師むきです。「逆流性食道炎(胸やけ、胸痛があります)が原因であるバレット食道(前癌病変)は、腸に似た腸型と胃に似た噴門型の2種類があります。このうち、墳門型は老化が進んでいて、癌が発生しやすい。従来の定説や欧米人の主張に反対」と言うものです。相変わらず専門分野のバレット食道についてです。従来の私どもの主張を補強するものです。
私の論文の英文校正者はDouglas, D先生です。「何歳になっても論文は書くことができるのですよ」と感想を頂きました。確かに原著(独自の研究を行い報告する)ではなくて、総説(テーマに関する先行論文を分析する)論文ならば書くことはできそうです。実際、米国の病理学者は高齢になっても総説を書いています。定年は自分で決めるようです。
バレット食道バレット癌
令和2年2020年10月17日「病気になったことを家族が責めるんですよ!」セカンドオピニオンにご来寺 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7257 写真の拙著の第3版の写真があります
令和元年2019年6月9日 前かがみ姿勢・胃食道逆流症 ニュージーランドでの医学研究 バレット食道? https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/3630
平成28年2016年4月28日食道癌・食道疾患に関するセカンドオピニオン https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/48
外国人と交流
令和2年2020年6月4日 大仏様とパンデミック 外国人医学者 in 古都 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/6121