最近の葬儀では必ずと言っていいほど聞きます。葬儀の終了後のお花入れや火葬炉前でです。
「最後となりますからお顔をご記憶下さい」「最後ですからお顔をゆっくりご覧になって下さい」。もちろん葬儀の司会者用のマニュアルにあるのでしょう。
しかし、これはよくありません。グリーフケアになりません。以前も書きました。
令和5年2023年2月14日 死んだ後の顔を他人に見てほしくないな お元気な時のお顔をご記憶下さい 自己融解とはhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/16585
病みつかれたご遺体のお顔は、葬儀社の手により温和な顔に戻ることが普通です。
しかし、「下手な」エンバーミングはいけません。生前のお顔がなくなります。
治療の影響で面影が変わってしまったご遺体もあります。ご遺体のお顔を記憶しなくていいです。お元気であった時のお顔や遺影をご記憶下さい。
葬儀や年回忌法要の「奠供:四智梵語」の読経の前には「お元気で楽しかった時のお姿や出来事を思い出しつつお聴きください」とお話をしています。
「奠供:四智梵語」は声明(しょうみょう)、メロディーがあります。グリーフケアとなります。
特に、ご夫婦のおつれあい様が亡くなった時には、「お元気で楽しかった時のお姿や・・・」を、お話をするようにしています。
平成31年2019年4月4日 お経を聞くと喪失感による悲しみが癒やされる https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/3053
令和6年2024年5月25日「普通」のお葬式 グリーフケア https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/23146
令和7年2025年5月3日舞台の上から遺影に合掌https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/28889