昨日は、旦那様が早逝された後、50年近く独身であった大姉(年長の仏教女性)様の17回忌法要でした。晩年は、ご子息様のご後見・保護により安楽な生活でした。まず、お戒名の復習から始めました。お戒名の意味は「釈尊(お釈迦様・ブッダ)の教えに従い現世を渾身の努力をもって生き心美しく喜びに満ちた人生をおくった年長の女性の仏教者(大姉)」様です。ご法要の最後に、20人をこえるご出席の皆様と読経をしました。院代様に真言宗豊山派流の太鼓の伴奏をお願いしました。お檀家の皆様との「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」の読経は大合唱でした。本当です。「坊さんが必要ないですね!」とつまらない冗談を言ってしまいました(実は、本心です)。
「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」の一句を拾って意味をご説明しました。また、たくさんのお塔婆供養がありましたので、お塔婆の説明・お塔婆の梵字の説明を致しました。
お檀家の皆様は和気あいあいとして、とても楽しそうでした。住職のいう冗談にも、よく笑って頂きました。もちろん、住職もとても楽しかったです。なぜなら、今日の大姉様・仏様は、私の住職就任の頃からの、私の応援団でしたから。有難い仏様の追善供養でした。若い住職(当時の私)の不慣れな(笑!)仏事を違和感なく受け入れて頂きました。
16年まえのお通夜まえの枕経では、不覚にも涙が出て上手に読経できませんでした。大姉様に重ねてお礼を申し上げます。