先日、なつかしいニュージーランド産の白ワインを見つけました。とても安いので買って飲んでみました。味はうすくてちょっと水っぽい感じでした。(笑)しかし、留学中はとてもおいしかったのですが。
私の留学について思い出したことを書きます。白人に頻度の高い疾患(将来、日本でも頻度が上がると考えました)を研究するために、「白人が多い国で治安のよい国」を選びました。ニュージーランドですね。平成6年・1994年12月からニュージーランドのオークランド大学・病院・子供病院に留学していました(客員教授)。
しかし、毎週、土曜日・日曜日、また時には平日も、オークランド郊外にあるチベット仏教寺院(http://kagyu.org.nz/)で、真言宗のお経を読ませて頂きました。もちろんダライ・ラマ法王も訪問した寺です。開眼導師をつとめたようです。医学研究のために留学しましたが、思いがけずチベット仏教の有り様を学ぶことができました。自然を特に大事にする人々が寺に集まってきていました。皆さんがとてもニコニコとして歓迎してくれました。アジア人はほとんどいませんでした。
午後からは、平日と同様に研究所に出かけるか、ユダヤ人墓地や公園で読書をしましたね。
留学中、高い夕ご飯を食べることができません。安いレストランを探して食べました。和食レストランは、主に韓国人がオーナーで値段が高かったです。このため、シンガポールレストランと韓国料理のレストランの常連でした。週末の夕食時には、白ワインを飲みました。しかし、ボトル四分の一か三分の一程度しか飲むことができませんので、残りはシンガポールレストランでは、店主が飲んでいました。このためか、私が出かけると店主はニコニコ、大歓迎をうけました。そのお店は、グラスワインがなかったのです。ボトルで買いました。
この他にも、ブラジルのサンパウロ大学などから教えに来るように要請がありました。しかし、長く寺を留守にすることができないのでお断りしました。それでも、講演は引き受け、ルーマニアなど日本人観光客の少ない国にも出かけました。
最近、日本人の医学者の海外留学が少なくなっています。一つには、日本の医学(消化管学など)のレベルが上がったこともあります。しかし、エトランゼ生活は楽しいですし、研究に打ち込むことができます。私の推薦で留学した医師も何人かいます。積極的に推薦状を書いたり、海外の名の通った医学者を紹介するようにしています。
ニュージーランドのお寺のサイトですKarma Choeling Buddhist Monastery。
この記事と関連する留学中の研究と医学に関連する記事を次回に書きます。