つい最近のお葬式で聞きました。故人(お檀家・女性)は、服装をやや派手なドレスにあらため、美容室に出かけてフルメイクアップして写真館で撮影していました。写真を画像ソフトでさらにきれいにしたとお姉様(月命日参りをしています)。修正した?結婚式の写真より華やかで美しかったです。女優さんのポートレートのようでした。主治医からどのくらい元気でいることができるかをお聞きになっていたとのこと。
しかし「その時が来た」とき、写真が見つからなかった、また写真がないというお話も、本当に何度も聞きます。また、高齢になりますと、なかなか写真を撮ることがないようです。
かく言う私も母の葬儀のとき、プリント写真はありましたが電子データは見つかりませんでした。母のその時用の写真は、亡くなる数年前に家族写真を撮影する時に母の希望で撮りました。「その時にね!」と言っていました。
亡くなって10年ほど経ちます。しかし、電子データが未だに出てきません。家族一同の誰もがCDに入っていたのかUSBメモリに入っていたのかを思い出すことができません。電子データも無くなった(亡くなった?)んだね!と話しています。
なお、葬儀のご遺影は、少しお若い時(10年でも20年前でも)の写真をおすすめしています。
母の葬儀の写真を見て下さい。真言宗の寺の本堂(道場)は葬儀場ではありません。しかし総代様におことわりして本堂をお借りしました。ご本尊様は見えないようにした方がよいと聞いたことがあります(理由を教えて下さい)。反対によく拝むことができるようにしました 。できるだけ祭壇を低くするように葬儀社に依頼しました。こんな依頼は初めてと葬儀社。ご本尊様の視線をさえぎることのないように「遺影」は中央を避けました。