本堂の玄関のお賽銭箱を修理しました。
本堂の落慶の時(昭和39年1964年)に修理したことがあります。しかし、引き出し構造のお賽銭受けは虫食いで大きな穴が開き、お賽銭がもれて外に出てきてしまったり、お賽銭受けがなかなか開かなくなっていました。
春のお彼岸にお賽銭を奉納したお檀家から「お願いごとをする前にお賽銭が返ってきた」と。笑いながら「お願いを断られたようでガッカリしました」とお聞きしました。もちろん「大きなお札なら、でてこないかも?」とは言いませんでした(笑)しかし、修理することにしました。
お賽銭受けのボロボロの木材は入れ替えました。もうお賽銭はもれ出てきません。全体をウレタン塗料できれいに塗り直しました。
今回の修理を担当した仏具店(竹澤商事03-3894-6942)の考えで、中央の卍は金箔おしです。修理の費用は47万円でした。新たなお賽銭箱を買う金額の2分の1か3分の1です。
このお賽銭箱は、延宝6年1678年からお檀家である川間堀江家の故堀江傳三郎(でんざぶろう)様(堀船1丁目)がお父様の菩提(成仏・さとり)のために、大正12年1923年3月に寄付をしたものです。ほぼ百年前ですね!この年の9月には関東大震災があり、江戸時代からの本堂(福性寺の歴史第8版61頁)は倒壊しました。しかし、お賽銭箱は現在まで伝わってきています。
近隣の寺院様で、これほど大きいお賽銭箱には気がついたことがありません。
なお、お賽銭は「仏教徒海外奨学基金」として在インド・チベット人学僧とスリランカの小学生の奨学金となります。
関東大震災で倒壊した茅葺きの本堂
平成29年2017年1月11日 江戸時代からの本堂 明治36年(1903年)の福性寺 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/352
お賽銭と仏教徒海外奨学基金について
令和2年2020年12月27日 お賽銭(さいせん)仏教徒海外奨学基金となります https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7714
令和3年2021年4月15日 在インド・チベット人学僧とスリランカの小学生に仏教徒海外奨学基金を配布: https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/8687