施餓鬼会には紫の幕を張ります。お寺にとってはハレの日ですから。通常の年は、施餓鬼会法要の時だけ張ります。メニューの「境内のご案内」の「山門」で本堂玄関の前に見えます。お寺の紋(五三の桐)が見えます。「福性寺の歴史」をお持ちの皆様は、本堂の落慶式の写真にもあります(第8版ではp.87)。
この幕(絹)は福性寺檀信徒一同と北区堀船地区の遺族会(太平洋・大東亜戦争)が寄付したものです。堀船地区の「戦病没一切群霊」のお位牌が福性寺に永代安置されています。
今回の幕を張る時、本堂扁額にドロバチの巣を見つけました。ドロバチは高いところが好きなようです。それにしましても「白王山」の山の上です。山頂!ですね。
きれいな時の扁額はメニューの「境内のご案内」や「福性寺の歴史」(p.62)にあります。
私の眼では見えません(加齢変化?)が、ハチが扁額に止まって見張っています。脚立の上の副住職が言っています。ドロバチの逆襲を恐れて、巣をそのままにしました。
扁額は権田雷斧(らいふ)師(管長・大正大学学長)の筆によるものです。権田師は大正13年1924年に真言宗の奥義である多くの「灌頂」を中国潮州で行い、現在でも香港、ベトナム、米国に多数の真言宗信者が頑張っています。このため、とても名高い僧侶です。扁額は寺宝と言えます。
さすがに、権田師の筆による扁額ですから、後日、ドロバチの見張りのない時に巣を壊そうと考えています。空き巣ですね。(笑)
そろそろ扁額の修理が必要かなと思っています。
ドロバチ 令和3年2021年11月24日境内には自然があります https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/10539