お通夜には、美味しい夕ご飯とお酒がつきものです。また、お墓に、ワンカップの日本酒がお供えされていることがあります。お檀家の皆様には、墓地に撒くか、お供えした後、お持ち帰りになるようにお願いしています。
ところで、釈尊の考え方に共鳴する人(仏教者)が守るべき基本的な五つの戒(在家五戒)の中に不飲酒があります。五戒とは五つの約束ですね。五戒については、2018年4月28日の記事でふれています。この五つの約束とは、1.不殺生(フセッショウ)殺さない。2.不偸盗(フチュウトウ)盗まない。3.不邪淫(フジャイン)不適切な関係を結ばない。4.不妄語(フモウゴ)嘘をつかない。5.不飲酒 酒を飲まないです。お酒を飲まないこと以外は、日本人に深く根を下ろしていることばかりです。最近の日本人では、不飲酒を除く四戒が少し揺らいでいるという人もいます。日本人から正直さがなくなってきた!と話す人がいますね。そうでしょうか?
不飲酒・お酒が問題です。住職はお檀家のお通夜、お葬儀の後の清宴では、お酒を飲みません。しかし、結婚式などのお祝いや、友人との懇親会では、この限りではありません。それでも、住職は「お酒」を決して高く評価していません。「酒は人生の友!」、「酒なくして、なんの人生ぞ!」などとは、決して考えていません。次回にもう少し書きます。