福性寺のご本尊様、大日如来様は今年で開眼400年となります。寛永2年1625年の開眼です(北区史)。この頃から寺院の活動は活発であったようです。寛永12年1635年には、高野山の龍泉院に福性寺(住職)が施主となり、檀家様の全ての仏様の供養が行われています。
一方、最古のお墓(板碑、いたび)は、暦応2年1339年の建立です。9基の板碑が伝わっています。最も新しい板碑は1492年建立です。この板碑には私年号「福徳」が書かれています。この私年号は応仁の乱1467年~戦国時代1568年までの農民の希望の表れと思います。
最も新しい板碑の建立からご本尊様の開眼までの134年間は、歴史的資料はありません。
ご本尊様は、明治維新の廃仏毀釈(神仏分離令、明治政府の負の遺産)、関東大震災(江戸時代からの本堂は倒壊)、東アジア太平洋戦争(境内におちた米軍の250Kg爆弾は不発弾)でも、何の被害もありませんでした。
しかし、400年間に蓮台の蓮弁が傷んでしまったり紛失(2枚)したりしていました。いつか修理をしたいと考えていました。
蓮弁の貼ってある台(ハスの花の蓮台部分)のウルシの塗り替えもします。
ご本尊様も修理が必要ですが、修理は将来の世代に任せることにしました。
以前のホームページ記事に書きました。
令和7年7月17日2025年6月30日ご本尊様の蓮台 寄付・布施の使途 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/29880 この記事の印刷体を7月17日に檀家様に送りました。ご寄付=布施のお願い状に同封しました。1万円から頂けるとありがたいです。
修理が必要な蓮弁の丁寧なスケッチが竹澤仏具店から到着しました。一部をアップします。ご覧ください。