広くて、とても古いお宅にお住いのお檀家がおいででした。「少人数のご家庭ですから、小さな機能的なお家を作って、あとは駐車場にしましょう!」などと、お棚経や読経会の時によくお話をしていました。住職とは、とてもじっこんのお檀家です。2~3年の間、お考えのようでした。とうとう実行に移され、お家の整理ができ上りました。大きな駐車場付きの新築のお家です。
ご招待頂きましたので出かけてきました。去年のお棚経で、すでに副住職により、お仏壇の入仏式・安置式は終わっています。しかし、到着後、般若理趣経百字偈(百字の要約で韻文:優れた釈尊の弟子は・・・常に衆生の救済にはげんで・・・覚りの世界に入ることはない)、仏眼仏母真言(目をお開き下さい)、大金剛輪陀羅尼(如来に帰依致します...)などの読経後、お家をご案内頂きました。細部に至るまで、お檀家の考えが貫徹!したお家でした。全て洋室ですが、壁の飾りは和風でした。また、素晴らしい絵画についてもご説明を頂きました。お家をつくる職人さんとかなり議論したようです。
ビールで乾杯した後、美味しいお寿司、美しい器に盛りつけられたサラダ2種、香の物、お味噌汁、デザート4種2皿、コーヒー・お茶をご馳走になって帰宅しました。長い時間(2時間)、お邪魔しました。お檀家から正式のご挨拶・スピーチを頂き、私もかしこまったご挨拶を致しました。
帰り際に振り返りますと、お家はメルヘン(空想的な・おとぎ話的な)の世界にあるような、かわいらしいお家でした。普段は、住職は物には「かわいらしい」は使いませんけれど。