真言宗豊山派白王山中台院福性寺真言宗豊山派白王山中台院福性寺
  • おばあさん、おじいさんとも歩きたい(陳情中)
  • 仏教徒海外奨学基金

最近の投稿

カテゴリ

過去の投稿

2017年11月9日

アスベスト(石綿) 昨日の真理

新聞やテレビなどのニュースで、アスベスト(石綿)の害が報じられています。悪性中皮腫肺がんの原因であるからです。このアスベストは非常に安定で、熱にも強く永久的なものです。このため、ひところは「奇跡の材料」とされていました。子供の時、「石綿付き金網」を理科の実験の時に使いましたね。しかし、アスベスト関連の労働者(家族にも!)は、アスベストを吸引後20年以上経ってから、悪性腫瘍が発生してきます。つまり、太平洋戦争前から2005(平成17)年ごろまでは、「奇跡の材料」であったものが、今や「悪魔の材料」になりました。もっともっと、早くから使用禁止にすべきでした。「悪魔の材料」アスベストを見て下さい(顕微鏡写真)。この顕微鏡写真は肺の組織です。肺線維症の患者からのものです。この肺は、酸素と二酸化炭素の交換機能が失われ、茶色の鉄アレイ状・球状・太い針状のものがアスベストです。黒い砂状のものは、炭粉です。この肺は喫煙者からの組織でしょうか。この顕微鏡写真は、アスベスト症や悪性中皮腫の高度の専門家であり公的な役割を果たしておいでである国際医療福祉大学病理部 相田真介教授(私の医学上の共同研究者)から頂きました。

最近、福性寺の近くでも工場の解体工事が行われ、「アスベスト診断士」による目視検査により、建築材の一部にアスベスト(第3種で危険性が低い)がありました。しかし、安全に除去さたようです。現在、工場の解体により福性寺から隅田川(荒川)の堤防や対岸の処理場と団地を直接見ることができます(下の写真)。現在、新たな建物が墓地との境界のごく近く(1 m以内)に建設中です。完成すると堤防は見えなくなると思います。

それにしましても、何事もアスベストと同様に「昨日までは真実、今日からは嘘」なのでしょうか。疾患の治療でも、同様なことは、時々起きましたね。しかし、2500年以上、真理である釈尊(お釈迦様・仏陀・ブッダ)の教えは本当に素晴らしいですね。

アスベストのある肺組織の顕微鏡写真(国際医療福祉大学相田真介教授提供)

顕微鏡で見たアスベスト(茶色)のある肺組織(国際医療福祉大学 相田真介教授 提供)

 

 

現在の福性寺から見た隅田川(荒川)堤防  灰色の帯状のものが堤防 

現在の福性寺から見た隅田川(荒川)堤防  中央左右に広がる灰色の帯状のものが堤防 上方の左の処理場と右の団地は対岸の足立区宮城 川の水面は見えません 塀の近くに建物が立ちます

 


キーワード検索
カテゴリ
過去の投稿

ぜひ、福性寺のホームページをお気に入りに追加下さい。
最新情報を更新しておりますので、ご覧下さい。