春のお彼岸にはお子様の入学に関するうれしい話題が多いです。ご両親がご先祖様にお礼のお参りも多いです。
私立の中学校や高校に入学して、学費はともかく制服代が7万円とか10万円もかかってしまうとご両親やお祖父さんお祖母さんがお話になっています。しかし、困った!ではなくて、とてもうれしそうなお話しぶりです。
お子様も「制服がとても気にいっている」とのこと。制服で学校を選んだ?制服が好きなようです。
私立中学校の初年度納入金は100万円以上のようです。「子供のころから貯めてきたお年玉も含めた」とのこと。まだまだ中学生は子供と思いますが。
お檀家のお子様の成功をお聞きして、私もうれしいです。よく言う「ご同慶の至り」ですね。
お彼岸中の午後、お子様とお母様がおいでになりました。午前中にお子様の公立中学校の制服を寄付してきたというのです。洗濯やクリーニングに出した制服などです。寄付した先の担当者が、「すでにたくさんの問い合わせがあるので、有難かったと言われた」というのです。制服をなかなか買うことができないご家庭があるのです。
皆様は公立中学校の卒業生の制服を次の新入生や在校生に着て頂くシステムがることをご存知ですか?「制服リサイクル」、「制服バンク」や「学生服リユース」などと呼ばれているようです。ボランティアやわずかな手数料だけで運営されているようです。実は私は知りませんでした。個人的な制服のやり取りがあることは知っていましたけれど。
また、お母様がおっしゃるには、娘さんが入学した時に、卒業時には制服を寄付しようと話し合っていたとのこと。このため、3年間制服を丁寧に使用したというのです。セーラー服、その下のブラウス、体操服、カバンなど一式を寄付したというのです。
もっと驚いたことには、高校は公立高校ではなくて、私立の「完全特待クラス」に的を絞って勉強し、合格したというのです。学費など、全て無料だそうです。ご両親の負担をお考えになったのでしょうか。3年間特待クラスにいるために、入学式前から勉強をしているとのことでした。「どうすればこのようなご立派なお子様が育つのでしょうか?」
自分の高校入学のころを思うと「子供過ぎた!」と恥ずかしいです。
いずれにしましても、皆様が希望に満ちた春を迎えて、私も楽しいです。お彼岸の墓参はいいですね!