令和2年2020年、新型コロナウイルスの蔓延により米国では住宅建設が落ち込みました。去年から金融緩和やロックダウン解除により、住宅建築の需要が急に増加しているようです。

表・裏ともに先代住職周誉師の字です

さらに、リモートワークにより自宅にこもるようになったり、住宅を郊外に購入したり、住宅のリフォームが行われています。このため、米国では、あらゆる木材の価格が上昇しています。製材や集合材は、2倍以上に価格が上昇しているとのことです。日本国内でも上昇しているそうです。

ウッドショックと言うそうです。以上はお塔婆（卒塔婆）の業者様からお聞きしました（日の出町 関根国八商店）。このため、去年暮れ、お塔婆の板の価格を値上げすると業者様からお触れがありました。

ウッドショックによる値上げと聞き、驚きました。確かにお塔婆は木製ですけれど。ちなみに、お塔婆はもみの木から作られ、白くて美しいです。しかし、建築用材には向かない木材と聞いています。現在は、東ヨーロッパから輸入しています（業者様）。東ヨーロッパの木がお塔婆になっている！

お塔婆には、梵字が書いてあります。上部の5文字は、下から、この世界を構成している地（ち）・水（すい）・火（か）・風（ふう）・空（くう）の五つの要素（五大）を表しています。五輪塔（上から、宝珠形、半円形、三角△：屋根のように見えます、円：球、四角、の積み重ね）のお墓も同じ意味で、板のお塔婆は、その簡略版です。板のお塔婆の上部の切込みの形から、宝珠形、半円、三角、円、四角、の積み重ねになります。切込みは上向きや下向きの三角形となっています。ご来寺のおりにお塔婆を観察して下さい。

お生花、お線香や灯明、水菓子と同様に、仏様ご先祖に年回忌法要、施餓鬼会、お彼岸、思いついた時などに真心から捧げるものです。

お檀家ご信徒の皆様は、お戒名が書いてありますので、ご両親、ご先祖様を忘れていませんなどの気持ちも表しているようです。

最近、お塔婆のサイズを小さくしました。先代住職による梵字です。

令和3年2021年8月15日梵字はそのまま お塔婆のサイズを短く https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/9717

お塔婆の形がよくわかる写真です。この時の梵字は私が書いたものです。

令和2年2020年4月23日令和２年施餓鬼会（せがきえ）速報４月２３日 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/5905