ご信徒様(お墓は福性寺にありませんが仏事は福性寺住職が執行)が胆のう炎の診断で、胆のう切除の手術を受けることになりました。手術中に肝臓にとても細かな、たくさんの癌の転移巣が見つかり、胆のうを切除することはできず、そのままお腹を閉じました。まもなく亡くなりました。ご本人は、なぜ病気がよくならないのか?なぜ死ななくてはならないのか?わからなかったと思います。心から同情します。
お子様から「原発不明癌」(どこに発生したか不明の癌・最初にできた癌の場所が不明)のために、主治医から病理解剖をしたいとの説明を受けて、どうするべきか私の携帯電話に連絡がありました。ご家族も、なぜ亡くなってしまったのかを含めて、不明なこと・納得できないことが多く不安とのことでした。このため、解剖をして真実を理解するべきではないかとアドバイスしました。解剖の結果は胆のう癌の多発性(=数多くできている)肝転移でした。病理解剖により、死因を含めて不明な点が明らかとなり、ご家族からは安心して葬儀ができたとお話頂きました。
ご遺族は、釈尊(お釈迦様・ブッダ)の説明した正見(釈尊のように見ること・知ること)を実践したことになりますか?正思惟(釈尊のように考えること・判断すること)を実践したことになりますか?