東京国立博物館で顔真卿の特別展が開かれています。そろそろ、特別展が終わりそうです(2月24日まで)。一昨日(2月19日・火曜日)出かけてきました。欧陽詢、褚遂良、王羲之や、お大師様(弘法大師)の書との関係も見ることができると言うのです。お大師様によるお経の注釈書の真蹟を見るために出かけてきました。お正月にお檀家・ご信徒様に配布しております「豊山宝暦」の題字はお大師様の真蹟の集字です(平成30年12月6日記事)。私のような理科系人間でも、見つめますと心が洗われる気持ちになる4文字です。
12時前に到着しました。しかし、館内に入るために60分、さらに、2階の特別展の会場に到着するために30分、台湾の国宝「祭姪文稿」を見るためには、さらにさらに70分が必要と言うのです。私は夕方から会がありましたので、家内をおいて福性寺ではなくて、板橋の研究所に出かけました。お大師様の真蹟を見ることが延期となってしまいました。また、「小説十八史略」(陳舜臣著、愛読書です)によって知った唐時代の官僚である顔真卿の生き方を好ましく思っていました。しかし一生、顔真卿の書を見ることができずに終わることになりそうです。
以下は家内からの伝聞です。本当に長い時間を待ったようです。台湾からの人、中華人民共和国からの人がとても多く、書の素晴らしさはもちろんですが、外国語を話す人が多いことに驚いたとのことでした。ヨーロッパ系の人はいなかったらしいです。お大師様の真蹟もなかなかゆっくり見ることができなかったようです。なお、シルバー料金(笑)には気が付かなったとのことです。