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2019年3月4日

国際学会でも祇園小唄 月はおぼろに東山

3月1日から3日まで、私の医学の専門領域の「国際会議」が、京都で開かれました。世界各国から15人の出席者があり、日本からも15人の医学者が集まり討議して結論を出します。親友で共同研究者のMichael Vieth教授ともあうことができました。

私も2題の演者と司会のご指名を受けていました。英語の発音も外国人に4回も来てもらい練習(笑)しました。質問には完璧に回答できなくても、演説内容は外国人に100%理解してもらうことが長年の習慣です。しかし、2月28日から、発熱と声が出なくなり、倦怠感もひどく出かけることができませんでした。実は新年になりましてからご葬儀が多く、特に遠方の葬儀がありました。また、お檀家の少ない寺にもかかわらず、有難いことに年回法要がとても多かったのです。過労だと思います。健康管理ができませんでした。

それでも、平熱近くになった2日に、会議に出かけました。一部を欠席したおわびに、国際会議のメンバーに私の著書(CDR版)を差し上げました。夕食はホテルです。外国人のご接待用のために、舞妓さんと芸妓さんが舞台で、「祇園小唄」を踊りました。なつかしい歌でした。舞妓さんがいうのです。5年目!の修行中と、5年も!と率直に驚きました。

会長のご厚意でディナーがありました 舞妓さんと芸妓さんによる「祇園小唄」の歌と踊りが素晴らしかったです 舞妓さんと芸妓さんはとても美人でしたがカメラの技術が低くて申し訳ありません 左の方はインドから来た医師

会長招宴 会長のご厚意によるディナー 舞妓さんと芸妓さんによる「祇園小唄」の歌と踊りが素晴らしかったです 舞妓さんと芸妓さんはとても美人でした 左下の方(逆光)は私の隣席のインドムンバイから来た医師です

祇園で思い出しました。平家物語の冒頭と、釈尊(お釈迦様・ブッダ)がお元気な時からのお寺=「祇園精舎」です。慈悲心から身寄りの乏しい人々に食物を与えていたコーサラ国の人が、釈尊のお考え(四諦八正道など)に心の底から賛同し=帰依し、釈尊のために寺院(=精舎)を寄進しました。釈尊の教団は、雨季だけは建物内で修行する(安居)ようになっていたからだと思います。これを「祇園精舎」と言いますね。「祇園」はこの寄進者たちの名前の漢訳からきています。しかし、祇園精舎は釈尊の所有物ではなくて、あいかわらず釈尊は無所有のままでした。

現在のインドの「祇園精舎」は公園となっています。日本の「祇園」は花街ですけれど。インドでも日本でも、両方とも行きたいところですか?


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