最初に長い記事です。要約する能力に欠けています。ごめんなさい。
ちょっと驚きました。米国のジョーバイデン新大統領の就任式についてです。古い聖書(1893年以前)を持ち出していたからです。聖書に手を置き就任式を行うことは、何度も見て聞いてきましたけれど、「家伝」の聖書ですから。「バイデン家に伝わる!」ですから。「家伝/伝家」の・・・!とかは、東洋人とか日本人が好きお話しですね。でも、西洋の人も好きみたいです。
https://edition.cnn.com/2021/01/20/politics/biden-inauguration-family-bible/index.htmln Biden was sworn in on a storied 19th century family Bible (by Devan Cole) (20210211にアクセス)
CNN(米国の国際放送・ケーブルTV会社ニュース専門チャンネル)のホームページで上記の記事を読んでみました。以下、下手な翻訳(青字部分)でごめんなさい。
米国のジョーバイデン大統領は、19世紀からバイデン家に伝わる聖書に誓いました。数十年にわたる公務の間に家宝を使用するというバイデン大統領の長年の伝統を続けました。この聖書の表紙にはケルトの十字架(私には普通の十字架に見えます)を備えており、1893年以来バイデン家に入っています。大統領は、1973年の最初の上院議員の宣誓や、2009年と2013年の副大統領の宣誓など、就任宣誓をするたびにこの聖書を使用してきました。・・・
米国に信仰心の篤い人が多いことはよく知られています。イギリス人よりも信仰心の篤い人がずっと多いと聞いています。米国独立は1776年。歴代の大統領は聖書に手を置き宣誓してきたと言われています。
現在の米国人の8割は広い意味でのクリスチャンでしょう。それでもクリスチャンではない人々に配慮して、最近では「メリークリスマス」を「ハッピーホリデイズ」と言い換える人がいます。日本では相変わらず「メリークリスマス」ですね?公立学校におけるクリスマス関連の行事などについて、米国では政教分離に関して議論があります。クリスチャンではない大統領が出てくる時代が来るのでしょうか?
ところで、以前の大統領バラクオバマ氏夫妻は、ホワイトハウスで迎える初めてのクリスマスに、タイトルが「Happy Holidays from the White House」である公的演説で「メリークリスマス」と言っています。2016年12月27日(26日の演説らしい)の投稿(https://www.youtube.com/watch?v=-rq4HDwY9Mc)(20210210アクセス)。
また、オバマ夫妻は「メリークリスマス」、ファーストレディ・ミシェルオバマ氏は「God bless 神のご加護を」と言っています。2016年12月24日の投稿(https://www.youtube.com/watch/kp4jI1cX9KA)(20210210アクセス)。
ひるがえって、日本では政教分離はとても厳格です。これは敗戦後の連合国軍最高司令官総指令本部(=GHQ :本質は日本の占領支配のための米国と英国の機関と理解)の統治下で作られた「日本国憲法」によります。
日本の総理大臣が最初の所信表明演説で、近くに仏教経典や聖書を置くことは、全く考えられません。「日本は神の国」と言って大問題になった総理大臣がいましたね。クリスチャンの総理大臣がでても「メリークリスマス」「神のご加護を」とは言わないでしょう。政教分離に対する理解があると同時に、相手の立場に立つこと(仏教/布施行)が身についているからでしょう。
政教分離の原則は、米国よりも日本国でずっと厳格ではないかと思います。いろいろな国のいろいろな宗教の人々が日本に住むようになりました。習俗として行われているクリスマス行事も公立学校では難しくなるかもしれません。