令和3年 2021年12月1日「梵字入門」第5版 梵字のお手本書: http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/10526「カバーレターに加えて昭和48年に「真言宗各派総大本山会」から周誉師が「密教学芸賞」を頂いたときの「紹介文」も同封致しました」と記事中に書きました。ご希望がありましたので、郵送ではなくて「紹介文」をアップ致します。メールをありがとうございました。

師の悉曇学に関する業績は「在来の日本悉曇学に近代梵語学の成果の照射」ということに尽きると思います。

本人は、悉曇学者というよりも、西洋（フランス、イギリス、ドイツなど）で先行して行われていた梵語学：サンスクリットの研究手法を用いた仏教梵語学者であると考えていました。本人から聞いたことがあります。

このため「孔雀明王経」「敦煌出土于闐語秘密経典集の研究」「般若心経解説」の出版を評価してほしかったと思います。もちろん梵字の書体学とも言うべき「批判悉曇学」「梵字悉曇」「梵字入門」などの著書も大切にしていたと思いますけれど。