以下にシアトル高野山(https://seattlekoyasan.com、今中太定師)からのニューズレターを転載します。なお、今中師は若いのですが、私は大変尊敬しています。
昨今、世界はどんどんせまくなり、シアトルのように多様なものがひしめき合う街では、異文化/異宗教がたがいに出逢う頻度が加速しています。もともと敬虔なイスラム教徒の家系に育ったリアヅ ですが、小僧として二年半シアトル高野山で下座行をつとめた後、この度、ついに高野山で出家得度の機会に恵まれました。
米国では昨今「ブディズムにインスパイアされた何々メソッド」のようなものが、あちこちで増えております。それはそれで喜ばしいことなのですが、そのぶん我われがオーセンティックであり続けることの意義を感じております。そうであればこそ、やはりそれぞれ長い歴史と豊かな伝統を有するキリスト教、ユダヤ教、そしてイスラム教の人々と、深い対話が可能になります。
リアヅ は師僧となる高野山蓮華定院・添田隆昭上綱様より「求真(ぐしん)」という僧名をいただきました。求真よ、多様な宗教・民族・文化の底流によこたわる真実を、さがし求めんことを。
合掌 太定