今年の夏のように、高温と晴れの日が続きますと、お大師様(弘法大師)の雨ごいのご祈祷を思い出します。「今昔物語」ですね。
1200年前のことです。大干ばつとなり、農民の苦しみは大変なものでした。当時の日本人の大部分は農民でした。つまり、全ての日本人が干ばつに苦しんでいました。
天皇の詔(みことのり)により、お大師様(弘法大師様)は、神泉苑(皇族のための庭園、真言宗のお寺となっています)で、雨ごいのご祈祷をされました。すると、今まで太陽が煌々と照り続いたにかかわらず、雲があつくなり、3日にわたって、適度な量の雨が降りました。
お大師様による「祈雨の法」は、素晴らしいです。お大師様は、観天望気・気象学にも優れていたのでしょう。
現在でも、神泉苑は京都にあります。お大師様の時代より、神泉苑はだいぶ狭くなっています=残念です。
京都にお出かけの節は、是非とも参拝して下さい。
東寺などと並んで、お大師様ご自身が歩いたところですから。