最近、「まや」という名のイージス艦(海上自衛隊)が進水したことを知りました。マーヤー夫人(摩耶夫人・まや夫人、お寺では「夫人」を「ぶにん」と読むことが多いです)・仏母(寺では「ぶつも」と読むことが多いです)のお名前がイージス艦?!ちなみに、イージスとは盾ですね。「まや」「マーヤー」?!という音で、直ちに住職は反応します。パブロフのイヌ以上のすばやい反射です。
そこで調べてみました。明治時代や戦前も「摩耶」という砲艦(定義を知りません)や巡洋艦(定義を知りません)があったようです。日本の巡洋艦の名前は、山の名前からとられたようです。つまり、六甲山の中に「摩耶山」があり、軍艦や護衛艦の名前は、こちらの「山」の名前に因んで、名づけられたようです。
ところで、摩耶山には摩耶山天上寺(てんじょうじ)があります。お大師様(弘法大師)が、釈尊(お釈迦様、ブッダ)の生母・マーヤー夫人の像をこの摩耶山に安置して、摩耶山天上寺となったらしいです。もちろん、真言宗のお寺です。
このお寺は、女性の参拝の方がとても多いです。安産などの祈願に参拝するようです。
イージス艦の名前が「まや」!とても優しい印象です。イージス艦は直線的な形の船ですが、艦名は「たおやか」です。常に平和と安静・安心を求めた釈尊です。自衛隊のイージス艦とはいえ、仏母(に因む山)のお名前を持ちます。実際の戦争・戦闘とは無縁であり、「戦争のない状態である平和」を実現してほしいです。さらに、「兵器・武器のない(に頼らない)平和」につながり、日本と世界の平和に貢献してほしいですね。
お大師様の「密厳国土」(平成29年・2017年9月23日の記事を参照ください)というドクトリン・主張を思い出します。