霊園が倒産した話はかなり聞きます。地方の霊園では、山崩れや浸水などの災害、使用者の減少で廃園となります。しかし、都会のお寺がつぶれることはないです。
それでも大阪市のお大師様のお寺(真言宗寺院)がつぶれたに近い状態だそうです(7月1日新聞記事、名刹解体参道に墓移設)。包括宗教法人(宗派)に属していないお寺でした。いわゆる「単立」です。すでに跡地に分譲住宅の建設が始まっているというのです。
このお寺のお檀家の皆様に心から同情しますね。お檀家の皆様に安心をして頂くためのお寺が「率先して!」不安を醸成していることになります。
最近の「改葬」や「墓じまい」ブーム(笑)、「過疎化」とはまったく関係がなく、前の住職が「金銭のやりくりに困り売却した(新聞記事)」というのです。200軒以上のお檀家があったようです。何とかお寺を運営していくことができるお檀家の数と思います。
お寺(宗教法人とその所有の財産・動産、不動産)は、住職の個人の財産ではありません。このため住職個人の問題が原因で、お寺を売却なんてできないんですよ。しかし、法人格(お寺)も寺の敷地も不動産会社に売った!(新聞)というのです。
申し訳ないですがあえて書きます。これは単に「住職と責任役員」の問題かなと。「どの世界にもいますけれど・・・」と言いたいですが、お寺の世界にいてはいけません。アウトローですね。
福性寺の場合ですが、境内と墓地を売却するためには、代表役員(住職)と責任役員全員の賛成(ハンコ)が必要です。責任役員はお檀家で檀信徒総代を兼ねています。
加えて「単立」ではありませんから、包括宗教法人の許可が必要です。福性寺の場合は真言宗豊山派です。このあたりは、宗派とは関係がなく、どこのお寺にも共通です。
だいたい700年からの歴史のある福性寺を自分の代で「売ってしまう」なんて考えられないです。どうかお檀家の皆様にはご安心下さい。
なお「墓じまい」とは、定義のハッキリしない言葉です。「お墓や家の祭祀権者や後継者がいなくなり、そのままお寺に永代供養:安置となること」であろうと思います。これは本当に少なく、多くは、他の霊園、寺院、樹木葬や合葬墓への引っ越し(改葬)です。「墓引っ越し」であることが多いです。
宗教法人会計について。
平成30年2018年3月6日総代様会 透明性の高い宗教法人会計https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/1036
住職就任当時の総代様写真があります。4人の総代様のうち3人は責任役員です。
令和元年2019年8月13日クレジットカードでお布施を奉納?! https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/4094