真言宗豊山派白王山中台院福性寺真言宗豊山派白王山中台院福性寺
  • おばあさん、おじいさんとも歩きたい(陳情中)
  • 仏教徒海外奨学基金

最近の投稿

カテゴリ

過去の投稿

2018年12月25日

原因不明の死 正見(前回記事「医学葬」の続編)

ご信徒様(お墓は福性寺にありませんが仏事は福性寺住職が執行)が胆のう炎の診断で、胆のう切除の手術を受けることになりました。手術中に肝臓にとても細かな、たくさんの癌の転移巣が見つかり、胆のうを切除することはできず、そのままお腹を閉じました。まもなく亡くなりました。ご本人は、なぜ病気がよくならないのか?なぜ死ななくてはならないのか?わからなかったと思います。心から同情します。

昭和52年1977年 私が病理解剖を始めたころ 以前は外科医でした マスクの執刀医が私 左の臨床医の依頼により解剖を行っています 私は元来が臨床医のためか解剖はつらい仕事でした 写真の左の臨床医の私の手許を視る姿勢から熱心に真実を観察したいという気持ちがわかりますね

昭和52年1977年 私(右)が病理解剖を始めた頃 以前は外科医でした  左の臨床医の依頼により解剖  私の手もとを視る臨床医の姿勢から熱心に真実を知りたいという気持ちがわかります 素晴らしい臨床医に指導され感謝しています 熱心な臨床医と清潔な解剖室を見て下さい

お子様から「原発不明癌」(どこに発生したか不明の癌・最初にできた癌の場所が不明)のために、主治医から病理解剖をしたいとの説明を受けて、どうするべきか私の携帯電話に連絡がありました。ご家族も、なぜ亡くなってしまったのかを含めて、不明なこと・納得できないことが多く不安とのことでした。このため、解剖をして真実を理解するべきではないかとアドバイスしました。解剖の結果は胆のう癌の多発性(=数多くできている)肝転移でした。病理解剖により、死因を含めて不明な点が明らかとなり、ご家族からは安心して葬儀ができたとお話頂きました。

ご遺族は、釈尊(お釈迦様・ブッダ)の説明した正見(釈尊のように見ること・知ること)を実践したことになりますか?正思惟(釈尊のように考えること・判断すること)を実践したことになりますか?


キーワード検索
カテゴリ
過去の投稿

ぜひ、福性寺のホームページをお気に入りに追加下さい。
最新情報を更新しておりますので、ご覧下さい。