最近、こんな形の直葬を執行しました。ご夫妻でよく寺をご訪問頂いた有難いお檀家の葬儀です。葬儀社や火葬場の会場をお借りした通夜と葬儀はありませんでした。火葬まで、ご遺体はお棺に安置され、ご自宅にありました。そこで、ご自宅で午後3時から、お通夜の読経と通夜の意義をご説明しました(法話と言う人もいます)。葬儀社の社員の姿はありませんでした。都内ですが、寺からは15キロの距離にあるご自宅でした。
翌日は、ご自宅から出棺し火葬場(堀之内斎場)で、ご遺族と住職は合流し、火葬炉前で読経し、お骨あげまで火葬場でご遺族と住職はご一緒しました。お骨あげ読経を行った後、お骨とご遺族は、自家用車で寺においで頂きました。住職は自分の運転で帰ってきました。
その後、ご本堂で葬儀の読経を行います。また、皆様と読んだ「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」を説明しました。以上が今回の直葬の式次第です。寺を12時半にでて、帰寺は16時で、その後、本堂で葬儀の読経となりました。早い時間のお通夜を含めて、なかなか住職にとってはハードワークでした。今後、火葬場への出張は、副住職や院代に任せたいと考えました。
通夜は現世の「仏教的な卒業式」で、行うべき法要と考えています。このため、ご依頼がありましたら、直葬でも、その前日にご遺体の安置してあるご自宅や葬儀社で読経します。もはや直葬ではありませんけれど。
葬儀社に支払う直葬の経費の総額は30~40万円程度でしょうか?しかし、今回は何も省略していない葬儀でした。高齢の喪主様、お子様は大変満足のご様子でした。葬儀社にお払いした経費を大きく超えるお布施を宗教法人福性寺に頂きました。お礼を申し上げます。なお、お布施の使途=寺の会計に関しては、「最新ニュース/講演会情報」のカテゴリー分類で「宗教法人会計」を選択してその記事をご覧下さい。
重ねて、皆様に同じ話題を書きます。相変わらず葬儀社と経費の点でトラブルが多いようです。見積もりと最終支払い金額に大きな差があることが原因です。葬儀社との交渉では最終的に葬儀社に支払う金額=「最終金額」で契約して下さい。事前にご相談を頂けましたら、ご説明致します。