呼吸するための筋肉(呼吸筋)に負荷をかけて、肺活量の増加と心肺機能の向上を目指すマスクがあることをご存知ですか?「スポーツマスク」です。皇居の周囲のランナーで見ることがあります。なお、呼吸筋とは横隔膜や肋間筋などです。読経には腹筋もとても使います。
現在、どなたも感染予防のためのマスク「医療用=サージカルマスク」をかけています。感染予防に加えて、呼吸筋の筋力アップトレーニングをしていると言えるでしょうか?深刻な時に、つまらないことを言ってごめんなさい。
ところで、私、副住職や院代(いんだい)師は、最近は葬儀でも年回忌法要でも、マスクをかけています。
発声時(呼気)は問題がありません。吸気時が大変です。なかなか空気を吸うことができないのです。マスクの中の不織布(写真説明を読んで下さい)やフィルターを通して空気が簡単には入ってこないのです。お経を読むために大きく空気を吸い込む(深吸気)には、時間がかかります。このため、読経中、吸気=無言の時間が長くなります。また、マスクなしの読経の倍程度の肉体的負担を感じます。やはり、心肺機能のトレーニングとなっている感じです。
町屋葬儀場でお聞きしました。一切マスクをしない僧侶、読経の時だけマスクを外す僧侶、私のようにマスクをしたままの僧侶がいるらしいです。
福性寺では、本堂・客殿、各部屋に消毒用アルコールを用意しています。マスクをお持ちではない方のためにマスクを用意しています。さらに本堂・客殿や部屋の換気に努めています。「精一杯!感染症予防に努力して」、あとはご本尊様にお願するだけです。 朝の勤行では、「皆様のその日のご健康」をお祈りしています。南無大師遍照金剛。
なお、墓参のお檀家の数は、通常と同じです。