真言宗豊山派白王山中台院福性寺真言宗豊山派白王山中台院福性寺
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2017年12月30日

年末恒例 山門の清掃

福性寺には、門が二つあります。屋根のついていない門は、駐車場の手前、お地蔵様の近くにあります。このため、お地蔵様の門とか地蔵門と呼ばれてきました。

また、青瓦の屋根を持つ門は、山門と呼んできました。

12月30日、恒例の山門の清掃とお正月の飾りつけが終わりました。毎年、行っています。今回は僧侶4人のほかに、男性2人、女性1人、子供2人で行いました。壁をくまなく雑巾で拭きます。2時間で終わりました。IMG_0678明るい

この山門は、昭和54年(1979年)に落慶しました。先代住職であった田久保周誉師が大僧正に昇任した時の総代様・お檀家の皆様からのお祝いの品です。

昭和47年に文学博士(1972年)、昭和48年(1973年)に密教学芸賞、昭和50年(1975年)に学僧最高位の勧学を頂いていました。この頃、たくさんの本も出版しています。

なにやかやで10近くのお祝いが重なり、思い切って山門を住職にプレゼントしようとなったようです。

先代住職は、この山門の受け渡し式の当日に亡くなりました。

青瓦とペンキ塗りの鉄筋コンクリート造りです。通行の皆様やタクシーの運転手さんから、新興宗教の施設ですか?(笑)と何度か質問を頂いたことがあります。

特に最近は塗料がよくなり、ピカピカに見えます。

先代住職は千葉県習志野市の出身です。青い空の広がるとても明るい農村でした。このためか、一般的な寺院の印象よりも、明るい印象を好んだようです。青瓦、青い門扉となったと聞きました。なお、本堂と客殿も青瓦です。

先代住職は、インドの古代語(サンスクリット=梵語)の専門家として知られています。現在でも、サンスクリットやウテン語(シルクロードのオアシス国家の言語)の専門書や般若心経の解説書は、売れ続けています(東京大学赤門前 山喜房仏書林 03-3811-5361)。

古い学問をしていたわりに、非常に革新的な考えの人で、建物に関しても、新しい考えを持っていたようです。

ところで、仏教寺院の山門には、門扉は不要であるとの意見もあります。どなたでも差別や区別なく、仏教的に生きることができる、また仏教徒になることができることを表すためです。

元旦読経会は、お檀家・ご信徒様以外でも、どなたでも参加頂けます。


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