写真は福性寺の本堂から東に延びる東西参道です。濃い緑の草の葉が茂っています。平成29年9月15日の記事にあります彼岸花・曼珠沙華の葉です。春になると葉は枯れます。福性寺では墓地の清潔のために、葉を早めに刈り取っています。それにしても、秋のお彼岸の彼岸花は圧倒的ですが、冬の緑もうつくしいです。しかし、今回の2回の雪により、だいぶ荒廃しました。
花と葉が別々の季節に地上に出てきますから、いろいろな、たとえ話になっているようです。人知れず努力を重ねて大きな成功を納めるなど、曼珠沙華をたとえ話に使用したいです。
現在は、今年の秋のお彼岸の時季の開花に向かって、また球根(ユリと同じように鱗茎が正しいです)を増やすために、冬の弱い光にもかかわらず、「光合成」により炭水化物(デンプンなど)を作り、酸素を大気中に放出しています。光エネルギーを使って、水と空気中の二酸化炭素を材料にしています。中学校で、光合成の場である葉緑体の構造を学んだことがありましたね。
ところで、彼岸花はいくつかの有毒成分を含みます。食べると消化器症状が大変です。命にかかわることもあります。もちろん、食べなければ、全く問題はありません。しかし、ご存知でしょうか?彼岸花には、認知症に効果があると言われているガランタミン(武田薬品・商品名レミニール)を含みます。だからといって、絶対に食べてはいけません。この薬は、現在は人工的に作られています。
彼岸花の有毒なことは、よく知られています。しかし、実は多くの植物の球根は有毒です。もちろん、水仙でさえも有毒です。
彼岸花だけが有毒であるとすることは、彼岸花がかわいそうです。田の畔(あぜ)に「ネズミ除けになるので彼岸花を植えた」という話があります。「頭のよい方」(笑)の後付けでは。美しいから植えたのではないかと思います。