お正月にお供え餅をご本尊様に頂きます。私の子供のころは、本当にたくさんのお供え餅を頂きました。最近は数個以内です。今年は、篤信のご信徒(〇村家)からの、とても大きなお供え餅がありました。去年、何かよいことがあったのでしょうか?直径は30㎝に近いです。持つと腰を悪くしそうです。
この方は、鏡開きの11日にお供え餅を回収して、業者に依頼して、別の形「なまこもち」などに変えたお餅を持参してくれます。
この方から教わりました。「つきなおし」と言うそうです。小さくして蒸して作り直す(つきなおす)とのことでした。なまこもちを美味しく頂くばかりで、なぜお供え餅がなまこもちになるのか、まったく知りませんでした。皆様はご存知でしたか?
ところで、お供え餅は鏡餅とも言いますね。今日は11日で、お供え餅を下ろす日、鏡開きです。神道から来ている言葉でしょうか。
また、四十九日の法要の際に、お餅を四十九個もお寺に持参するお檀家がありました。40年以上の住職経験で3・4回あったでしょうか?ご親戚にも配っていました。四十九日餅とか四十九餅と言います。お餅はご馳走でしたから(今もご馳走です)、お寺やご親戚にも配って、故人の菩提(成仏・覚り)を祈っていました。つまり物施の追善です。百ヵ日忌では、百個?これはもちろん冗談です(笑)ろくでもないこと!を書いてごめんなさい。
また、故人が成仏するまでの四十九日間の食事であるなどと説明されているようです。
小学校の子供のころから通っていた柔道道場では、鏡開きの日は、稽古(練習)のあと、お汁粉の日でした。道場の先輩や町の有力者などがあつまり、ご挨拶のあと楽しいお汁粉ディナーの時間を過ごしました。社会人となった先輩や町の有力者は、金一封を包んでいました。これらの人々の社会貢献だったのですね。