「床下換気扇」を見せてほしいとのメールを頂きました(11月6日の記事参照)。完成後の現在は、直接、見ることができません(写真)。「床下換気扇」は、「縁の下の力持ち」のことわざのようです。見ることができませんし、あまり、音も聞こえません。本堂の外陣(げじん、畳のある部分・皆様のお座りになるスペース)の左端の床下にあります。床下の乾燥のために取り付けました。福性寺は隅田川(荒川)堤防が近く海抜も低いので、長雨の季節には、床下に換気装置が必要でした。
写真では、右に換気扇の本体があり、左に本堂の外とつながるダクトがあります。
ところで、聖徳太子が建立した四天王寺(大阪)には、舞楽「椽(えん)の下の舞」があるそうです。太子殿の前で行われています。
実は、「椽」とは床下や縁側(最近は見なくなりました)の下ではなくて、家のごく近くの軒の下、程度の感じです。この仏教的な舞は、仏典が日本に伝来したことを記念して始まったものらしいです。舞は、舞台の下で行われ公開ではなかったことから、つまり、目立たずに役立つことから、「縁の下の力持ち」ということわざができてきたようです。
有難いことに、福性寺はお檀家の皆様をはじめ、たくさんの「縁の下の力持ち」により支えられています。