一昨日、柏市で葬儀を執式してきました。朝9時に出発して、16時過ぎに帰寺しました。7月4日が通夜でした。通夜は5時から開始しました。
家族葬です。弔問客がおりませんので、家族葬では、ご家族にいかに安心をして頂くか住職の実力が試されるような気がします。
「随時解説法要」(シアトル高野山住職が名づけました)で執式しました。所作(礼拝、らいはい、など御仏に対するおこない・しぐさ)やお経ごとに説明を加えます。通夜と葬儀の意義・違い、壇前普礼真言、白いお花が基調の祭壇、四華、火葬、お戒名も通夜の読経の前に説明します。奠供、風誦文、理趣経百字偈・・・など、そのお経の前後に説明します。
火葬場同行後、葬儀場にもどり繰り上げ初七日法要が終わりました。故人のお孫様が5人もおいででしたので、最後の最後にご参加の皆様にご質問の有無をお尋ねしました。お子様がおいでの時は、必ずお尋ねします。小学生のお嬢様からの質問がありました。お子様からの質問はとても緊張します。予想外のご質問が多いです。悪い予感(笑)がします。
「何でお供物が左は、黄色のグレープフルーツとバナナで、右は赤いリンゴとバナナなんですか?左右で違うんですか?」会場(葬儀式場)が静かになり、雰囲気が変わりました。聞き耳を立てている感じです。
なんども、お子様からのご質問は「真珠湾攻撃」(昔人間です!)みたいで予想外ですね!とお檀家に言ったことがあります。やはり、今回も同様にお話をしますと、参加の皆様は爆笑でした。お供物は左右同じでないといけないのでしょうか?
「確かに、普通は左右対称で同じようですね。お花なども」と口をもごもごさせた(考えた)後、なんの根拠もなく、とっさに「左右のお供物は、形は違います。しかし、お祖母様が亡くなったお祖父様に召上って頂こうとして、お供えしたものプレゼントなんですよ」「お祖母様の善意や感謝の表現ですから、形は違っても、同じプレゼントなんです」とお答えしました。
簡単に「左右違っていても構わないです」がよかったのでしょうか。それにしましても、お子様は手ごわいです。
お仏壇のお飾りに熱心な人や仏壇屋さんは、いろいろなルールがあるように言います。しかし、釈尊(の教え)とは、無縁なお話やルールがほとんどと思います。
お子様からの質問。
令和3年 2021年7月29日 郷土の歴史の勉強のため小学生が来寺 ・・・https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/9584
令和3年2021年11月27日 ・・・ 心がある? https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/10487
坊さんにはできない社会貢献。
令和3年2021年3月29日・・・ドネーション・・・ https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/8551