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2024年4月7日

内視鏡に顕微鏡をつける=エンドサイトの創案者である・・・

最初に本日は「福性寺の花祭り」です。散歩がてらご参拝下さい。ご本尊様からのお供物もあります(先着50人)。お隣の堀船周回路の桜が美しいです。

「消化管の内視鏡の先に顕微鏡をつけて人体の組織を直接診たい」「内視鏡により消化管の表面を観察して癌(=がん)か非癌(良性)かの最終診断をしたい」というアイデアを世界で最初に思いついた埼玉医科大学の外科学教授熊谷洋一先生と夕ご飯をしました。機器(エンドサイト)は熊谷教授のアイデアに基づいて、オリンパス光学工業が作製しました。

令和5年2023年7月24日医学の研究者をやってきました 「エンドサイト」http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/19070

4月に教授に就任しました。福性寺にわざわざ挨拶に来ると言うのです。しかし、福性寺には美味しい食べ物やお酒はありません。このため、東京都健康長寿医療センターの近くのレストランでの会となりました。4月5日です。ささやかなお祝いの会です。熊谷教授がノベッロを持参しました。

昔ばなしや最近の食道癌の治療・手術の術式の変化や学生気質に関する話題で楽しい時間を過ごしました。

私とは共著論文が12報あります。エンドサイトに関する熊谷教授の最初の論文(2004年)によりエンドサイトの有用性に気がつきました。

このため、熊谷教授には、私が会長を務めた平成20年(2008年)の第62回日本食道学会で、指定講演をして頂きました。

最初の論文を除いて2010年以降の論文は、ほとんど共同著者となっています。20報ちかくの共同著者論文があります(PubMed2024/04/05)

内視鏡検査の時に癌細胞を直接見て診断できます。つまり生検による病理組織診断が不要となります。「内視鏡医が内視鏡により癌組織を人体から取り出し、臨床検査技師が組織切片を作り病理医が顕微鏡により診断する」というこの一連の作業が不要となりました。医療費の節約になりました。特に食道ではエンドサイト診断は有効です。

エンドサイトで見た食道上皮Pathology of the Esophagus, 3rd ed Wiley2017p204 左上正常食道上皮細胞右上癌細胞左下正常癌移行部右下癌細胞

エンドサイトで見た食道上皮(Takubo K. Pathology of the Esophagus, 3rd ed Wiley; 2017:p204) 左上正常食道上皮細胞 右上癌細胞 左下正常癌移行部 右下癌細胞 正常(良性)と癌(悪性)は一目瞭然です 医師でなくてもわかります(写真は熊谷洋一教授提供)

特許などはとっていませんとのこと。この一連の研究は、熊谷教授をいそがしくさせただけで、金銭的利益は皆無です。仏教でいうところの正命・正精進でしょうか?

なお、日本の医学部の教授の給与は米国の数分の一です。

先生には福性寺のお檀家が手術をして頂いたことがあります(以前にも書きました)。

令和3年2021年10月31日医学論文執筆 現役?イーエ!ポンコツです http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/10232

平成30年2018年10月27日医師・看護師の手当について 早く書くように?!http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/1919

ノヴェッロ令和5年2023年11月3日ノヴェッロ!でも故郷の・・・http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/20426


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