7月22日土曜日に「第86回日本食道色素研究会」に出席してきました。食道疾患の診断に関する最も優れた学術集会です。日本で1番ですから、世界で1番です。

久しぶりに医学・食道の診断学を楽しんできました 最近特に思い通りにならないこと（苦）が多いですが楽しいことも多いです

リモートの学会です。ソフトウェアはズームを使いました。それでも中央会場に6人が集まりました。

朝9時から研究会世話人熊谷洋一先生の基調講演の司会をしました。とても光栄です。

世話人は外科医です。90報以上の英文論文を主体的（=自分のアイデアで）に書いています。このような医師をアカデミックサージャン（academic surgeon）と言いますね。尊敬しています。

食道の軟性内視鏡に顕微鏡をつけることを着想しました。オリンパス光学工業が試作して実用化しました。つまり生きている人間の組織（食道と胃とか）に直接、顕微鏡をあてて観察してしまうわけです。機器は「エンドサイト」と言います。

「エンドサイト」が今回の研究会の主題でした。

通常、小さな組織を内視鏡で採取して、顕微鏡で診ることのできる組織標本を作製して、病理医が癌（悪性）とか正常（良性）とかの組織診断することが普通です。

しかし組織を採ることなく「エンドサイト」により癌かどうかを内視鏡検査のその場で診断できます。また広い範囲を観察できます。身体にダメージはありません。加えて、医療費の節約ができます。

この器械をつかうと人間の組織がこんな風に見えるんだ！の驚きの連続で、大いに興奮をしました。

最後に「それにしてもたのしかったなー！」との参加者からの発言がありした。全く同感、今様にいうと激しく同意。

朝9時から午後6時過ぎまで、本当にたのしかったです。

参加の皆さんには金銭的利益はありません。自らの医学上の向上：ブラッシュアップに努めています。無知の知を思い出します。

この後パーティーがありました。参加者よりも飲んだワインのボトルの数が多かったらしいです（笑）

なお、今回の世話人には、お檀家が手術をしてもらったことがあります。感謝致します。

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