歴代住職(寺では世代様ということがあります)のお墓に胎蔵界の大日如来の石仏様が安置されています。本堂の中のご本尊様と向き合っています。
過去帳には「法印 清▢(玉=王偏に全)明暦元年(1655年)八月廿一日當寺先住(職)石仏大日如来有リ」とあります。▢は玉=王偏に全と書かれてています。
このような漢字は、ないと思います。ご存じでしたら教えて下さい。詮か玲でしょうか。
墓石が大日如来様とは有り難いですね。明らかに福性寺のご本尊様(寛永2年1625年開眼)の存在を意識して作られています。
歴代住職のお墓の中では、最も古いです。
江戸時代の福性寺の住職の墓は8基あります。表面に、僧階(全て権大僧都)、僧名と命日だけが書かれています。江戸時代は亡くなると権大僧都を頂くことができたと聞きました。
なお、福性寺の最も古いお墓は板碑です。暦応2年1339年建立です。後醍醐天皇の亡くなった年です。
機会をみて、福性寺の全ての世代様について、書きたいと思います。
令和元年2019年7月23日来歴の書かれたお墓 二百年前の住職と鶴岡市 川上記?https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/3926
以前も書いたことがあります。
令和5年2023年10月29日文章を読むのが好きです 半眼ですhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/20368
建立後200年ほどで風化の激しい石仏様もあります。
令和元年2019年11月5日梶原塚(墳)供養塔の「如意輪観世音像」 小さな歴史https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/4632
令和元年2019年12月19日梶原塚(墳)供養塔の大師執錫杖(しゃくじょう)像 小さな歴史2https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/4957