地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター井藤英喜理事長が令和元年5月末に退任されました。
理事長のご退任のあいさつの中で、「我々はあらゆる人を癒すことができるでしょうか?」(私=住職は反省して考えましたね!)「高齢者に対する医療は、総合的な医療であり、最後は人間としていかに慰め癒すことができるかでしょう」とお聴きました。「人間として!」とは、医師に限りませんが、あらゆる場面で私たちの人間性や人格が問われているようで、わが身を顧みましたね。
なお、井藤先生は、高齢者医療に50年以上たずさわってきた方です。福性寺でも3回「健康長寿講演」をお願いしています。
釈尊(お釈迦様・ブッダ)の言葉を医学の世界用に翻訳した言葉と思いました。また、現在、広く行われている臓器別に作られた専門医による診療への警鐘とも考えられる言葉で、感銘を覚えました。
現在でも私は「認定病理医」であり、「食道科認定医」です。しかし、専門領域以外は知識が乏しいと自覚しています。
私の専門領域である口と胃を結ぶ臓器である「食道」の病理診断(組織のサンプルを顕微鏡で視て病名を当てる=診断すること)に関しては勉強をして、少しですが自信を持っています。しかし、常に他の医師の意見に耳を傾けるようにしています。
(井藤先生からごあいさつの言葉を本ホームページで紹介することを承諾頂いております)