秋のお彼岸が近くなってきました。
「お檀家ではないのですが、年回忌法要をお願いできますか?」とのご質問をお電話で頂きました。お檀家ではないことを理由に、他のお寺で断られたらしいのです。「アレーッ!お檀家でなくては、法要を引き受けないお寺があるんだ?!」 と思いました。
年に数回、お檀家・ご信徒ではないご家庭から、読経を依頼されてきました。福性寺は元来がお檀家の少ない寺のためか、先代住職の時代から多忙でない限りは(つまり、いつも 笑!)、お檀家以外のご家庭の年回法要を引き受けてきたと思います。初回のご法事だけですけれど。
最初に、他のお寺のお檀家ではないことを確認します。霊園にお墓はあるそうです。
また、毎回の彼岸会や元旦の「読経会」にお位牌をご持参頂ければ、ご本尊様前に安置して、住職の読経・声明(しょうみょう)を聴き、ご参加の皆様と読経できますともお話しました。今回は「普通(?)の法要」がよいとのことでした。
さらに、「僧侶派遣会社にお電話をすれば、ご自宅に来て頂ける僧侶もいますよ!」ともお話ししました。会社経由や自宅法要は、ダメとのことでした。
真言宗の「お寺に住んでいる僧侶」がよいとのことでした。確かに、私はお寺が住所です。また、本堂での読経を希望するとのこと。
最後の最後に、お布施についてご質問がありました。五万円程度をお願いしました。必要に応じて領収証の発行もお話ししました。
宗教的収入(布施、檀信徒会費と施餓鬼回向料など)は、住職やその家族の生活費に消費されないお布施です。
寺の維持とどなたでも参加頂ける講演会の講師謝礼などだけとなります。
福性寺の会計に関しては、以下にリンクを書きます。また、カテゴリ分類の「宗教法人会計」をご覧下さい。
https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/2876
https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/1036
https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/395
ある日曜日の午前中に、ご家族おそろいでおいでになりました。仏様の生前のお人柄・ご様子などをお聞きしました。本当にご家族一同が故人を尊敬していることがわかりました。その後、ご家庭のご先祖様の年回忌法要を行いました。しごく当然のこととして、法要を引き受けました。
何しろ、仏教について、また、お大師様(弘法大師)について!のお話をすることができますから。般若心経の大意をご説明しました。私にとっては最高の時間を過ごすことができました。