よく出かけるお店があります。お檀家です。開口一番「住職!カッコ悪いよ!」(笑)「生活に困っているみたいだよ!困ってないでしょう?」何を言われても(笑)全く怒りませんネー。お人柄を熟知していますので。カッコよくないの知っています。
お寺の塀に「お檀家募集しています」というプレートがはってあることを言っているようです。お寺がつぶれてしまいそう?これには深い訳(たいしたことないですけど)のあることを説明しました。ご説明の最後に「おかげさまで生活に困っていません。ありがとうございました」と加えました。
真言宗豊山派教師総合研修会(平成24年2012年2月29日)の講師であった野村證券株式会社金融公共公益法人部・部長のお話を福性寺の施餓鬼会においても法話と法要前に講演して頂いたことがあります。
「人口減少に伴う寺院の衰退」に関するお話でした。お檀家からは「あんな話をさせていいのですか?」とかのご意見がありました。「構わないんです。福性寺はズーッと前から対策していますから」「お檀家にもこれからのお寺の将来を考えてほしいと思って」「後継者もいます」などとお答えしました。
その講演の中で、お寺の「不親切さ」(笑)について、いくつかの話題をお聞きしました。その中で「お寺の近くを通っても、お檀家になることができるのか・否かもわからない」とのお話を聞き、大いに恐れ入りましたね。そのとおり!このために例のプレートをはることにしました。
驚いたことに、はったとたんにお檀家になった方がおいででした(平成24年)。その後もです。そのお檀家がいわく、住職もお檀家になるように言いませんし、墓地がもうないのかと思っていました。プレートを見てお檀家になりましたとのことでした。
なお、冒頭の「住職!カッコ悪いよ!」様は、平成4年にお檀家になってからお知り合いなどをご紹介頂き、ご自身を含めて4軒がお檀家になりました。
また、本文の中に野村証券会社が出てまいります。しかし、法人と住職は株の取り引きをしません。ここからジョーク(半分、本気?)ですが、ご本尊様に値上がり株を聞きたくなりますから。