留学中、よく墓地で読書をしました。子供の遊ぶ公園よりも静かでした。外国旅行では、墓地に立ち寄ることがよくあります。今回のロサンゼルスの学会では、午前中(2月29日)に休みがありました。
その午前中は「ウェストウッド・ビレッジ・メモリアル・パーク」 に出かけてみました。実業家やナタリーウッド、バートランカスター、マリリンモンローなどたくさんの人々が眠っています(古いですか?名前を知っている人が!)この墓地の周囲には、高層ビルや邸宅があります。
「人の大きさ」の面積の通常の墓地、芝生の中に墓碑銘だけの墓地や、大きなロッカー式の墓地(霊廟)などがあります(写真)。ビルの中にある閉鎖的なお墓ではありません。全て開放的でお墓のどこかは外気に接しています。爽快な風が流れています。
樹木の手入れも行き届いています。本当に心が安らぎます。ベンチも多いです。それでも植木の手入れの方法は、人為的過ぎて私とは意見が違いました。
しかし、共用の広い植栽のスペースがあります。大きなお墓が多く共用のスペースのない福性寺(江戸時代から)とは対照的でした。
この墓地の価格は非常に高価です。超高級車1台から数台分以上の価格でした。「お墓は安ければ安いほどよい」「お骨の置き場は安ければ安いほどよい」という感覚ではないようです。福性寺の「墓地+墓石」が軽自動車1台分であることと対照的です。
今や、日本では納骨するだけでしたら、料金(お布施ではありません)が1.5万円から可能な時代です。料金が5万円でも高いと言われるようになりました。
この墓地のような緑の中に開放的なロッカー式の壁墓地を作り、お檀家を募集しようかな?!と思いました。
お墓の分譲業者から、「樹木葬」や「合葬墓」を作るようにと何度も提案があることを思い出しました。
しかし、この墓地やジャス教授の素晴らしい墓地(過去記事)、モンマルトルの墓地(過去記事)を見ますと、新しい形の墓地を作ることの意味を、よくよく考えなくては!と思います。
単に「従来のお墓の代用」ではなくて、新しい形のお墓が、「故人やご遺族・お檀家の心の平安・精神の安定に、より貢献するものであること」が必要でしょう。
今回の旅行は、墓地についても、医学(前回記事)でも大変勉強になりました。
以下に外国などの墓地の記事があります。
平成29年2017年9月8日 ダリダのお墓 外国の墓地
https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/675
平成29年2017年9月17日 樹木葬ジャス教授の場合
https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/699
令和2年2020年1月28日 新しいお檀家
https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/5266