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2019年10月7日

60年間!の独身 住職は真似できないです

以前にも、旦那様が亡くなられた後、50年以上や60年以上も「独身」であった仏様の年回忌法要の記事を書いたことがあります。以下です。

〇平成30年2018年8月28日「50年以上の独身 諷誦文(仏教的な追悼文)とは?」

http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/1709

〇平成31年2019年2月24日「般若心経の大合唱 不覚のしずく」

http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/2760

今日、旦那様が亡くなった後60年間!独身であった97歳の奥様の葬儀を執式しました。旦那様がなくなった後、お檀家になりました。小学生の3人のお子様を立派にご養育なさいました。墓参には、ご家族と一緒に季節ごとにおいでになりました。お元気な時は、施餓鬼会(せがきえ)にも欠かさずご出席を頂きました。住職は本当に有難かったですね。

紫式部(コムラサキ)

紫式部(コムラサキ?)福性寺に隣接する白山神社から顔をのぞかせている紫式部の枝です 葉の形からみるとコムラサキではないかと思います 実生だと思います なかなか可憐です 福性寺の山門は午後4時に閉じます

旦那様の亡くなった後、和裁のお仕事で3人のお子様を独力でお育てになりました。ご長女様やご長男様からは、お母様は「布団でちゃんと寝たことがない」「再婚の話は即座に断った」「和裁の技術はとても評判がよかった」「呉服では高い評価の三越デパートからも仕事の依頼が来た」など、たくさんのお話をお聞きしました。

いつもニコニコしていた方で、住職は和裁のお仕事をしていることだけを知っていました。お子様方は異口同音に「真似ができない」とのお話でした。もちろん、住職にも真似はできませんね。

晩年は、ご長男の奥様が献身的に介護していました。本当にご立派でした。この点も私には、とても真似ができません。

葬儀中に読む住職作の諷誦文の中では、高い評価を受けていた和裁について述べました。重ねて故人の人生を称賛しました。お戒名は「常に心やさしく家庭にあって、優れた和裁の技術を持ち、釈迦の教えから見て心身ともに美しく、また世俗的にも上品にして尊き大姉様(年長の仏教者)」と考えました。

お棺の中の故人には、優雅な藤色か薄紫、薄青色系の着物がかけられました。故人が縫ったものでしょう。訪問着ではなくて色留袖であったと思います。家紋も見えました。とても美しかったです。

ご自宅の近くの福性寺のお檀家になったことで、心の平安にプラスになったことがありましたら有難いのですが。お子様が就職された後、お子様と一緒にお墓を建立しました。

葬儀に出かける前、このお墓に立ち寄り奥様の葬儀であることを旦那様にご報告しました。

喪主様から、とても高額の「布施(=喜捨)」を「お礼の言葉」とともに宗教法人に頂きました。

 


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