昨日の朝早く、お供物を持って墓参に檀家様がおいでになりました。朝の読経に檀家様にもお参りをしていただきました。
昨日、柿の実を植木職人さんが採ってくれました。檀家様に配付中です。渋柿はさわして配布しようかなと考えています。
以下は住職の「たわごと」程度と思って読んでください。
「田久保さんなら書けるでしょう?」と、一昨日、寺社会の敬老会で他寺の住職さんに言われました。寄付と布施についてです。
仏教において六波羅蜜の最初は布施です。「これをなかなか言うことができない」と言うのです。
「布施は功徳を積むための修行」よりも、最近は、お金とサービスの「交換」として扱うことが多いです。対価ですね。
現在、福性寺では皆様にご寄付をお願いしています。使途の明らかな布施です。以下、寄付に関する私の意見を書かせてください。
仏像や伽藍(お寺の建物)の維持、あるいは参拝者が安穏に過ごせる施設の整備のために財物を提供することは、非常に功徳のある行為です。ご本尊(仏)を護持するための布施は、仏教徒にとって最も大切な行いの一つです。
今回の寄付では、利他行もあります。 墓域内の休息施設(日陰スペース・ベンチ)や塀の修理は、ご先祖様を供養に来る方々の利便性・安全性を高めるものです。寄付金の9割はこれらに使われます。これは利他行の実践の一つと見なされます。
今回の寄付の募集の形態は、以下です。項目別に書きました。
1.使途の特定と明確化: 「ご本尊の修理」「墓地の塀の修理」「墓地内の休息施設の増設」「記念誌の発行」です。目的を具体的に特定し公開していることは、寄付をされる方への最大の誠意と透明性を示しています。これは、寄付が私的な流用ではないことを明確にしました。途中報告も頻回です(ホームページのお檀家用のページに随時報告しています)。
2.住職の生計費との分離: いつの時代でも、寺院運営の透明性という点で必要であると考えています。一般の会計も、総代様に開示しています。
3.任意性の確保: 「1万円から」という方式は、寄付が個人の志に基づき、経済的負担を強制しない任意の形で行われることを保証しました。なお、最高額は百万円(住職を含めて4人)を頂きました。
4.法的な側面と一般的な慣習からは、寺院が公共的な設備(伽藍、仏像、墓地など)の維持・修繕・新設のために、「志ある方々」から寄付を募ることは、日本の宗教法人の運営において広く認められています。何ら問題はないと考えています。
以上の大意は「檀家様の便利と安全の向上ために、平等ではありませんが公平に負担を頂いた」ということでしょうか。仏教的に言うと、今回の寄付は「自らの執着を捨て喜んで手を差し伸べる心(喜捨の心)」と言えると思います。
午前中は年回忌法要を執式しています。墓参においでください。
令和6年2024年11月29日今年の柿の収穫by植木職人さん 柿の胃石あとカクレミノ https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/25840
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