福性寺は豊島八十八ヶ所霊場57番です。「大師と共にあゆむ豊島八十八ヶ所巡礼」(石坂朋久氏著.平成22年1714円アマゾンで買うことができます)の中で、第一番札所の安養院住職平井和久師が以下のように書いています。
「・・・明治四十一年(1908年)十一月二十一日に北豊島郡上板橋村の安養院にて開創法要が盛大に営まれた。村人たち数千人が出て、近隣の寺院住職もそろって大法要が営まれた・・・」。記述によると全て真言宗の寺院により構成されているようです。平井和久師に加えて、このご本の中に、鳥居慎譽猊下、塚田晃信師、野々部利弘師からの貴重な文章があります。いずれも豊山派の札所の住職です。
今や大都会の中の巡拝ですから、のどかな道を歩く四国八十八ヶ所弘法大師霊場の写しと無理に考える必要はないようです。
毎月、数人の巡拝の方の来寺があります。土曜日と日曜日が多いような気がします。土曜日と日曜日の午前中は、お檀家の年回忌の追善法要があります。そのためにご本尊様にご参拝頂けないことが多いです。また、留守の時は、書き置きをお持ち帰り頂きます。豊島八十八ヶ所霊場では、巡拝の皆様が問題なく参拝できる寺が多いようです。xxion神田氏の立派な記事に詳しくあります。
xxion神田の寺院と神社の御朱印日記:豊島八十八ヶ所霊場の御朱印日記 xxion神田 (xxion504kanda.jp)
ところで、福性寺には長さ60㎝幅14㎝ほどの札所を表す木の札があります(写真)。他の札所寺院でも見たことがあります。私の子供のころからあって、当時でも、すでにだいぶ「古かった」と記憶しています。
戦前はもちろんですが、100年以上前の開創の時に作られたのかもしれません。裏には何も書かれていません。爲書き(ためがき)がありませんので、篤信のお檀家やご信徒様が奉納したものではなさそうです。爲書きとは、爲の下にお戒名などを書いて成仏・覚りを祈ります。
また、家内安全などを書きます。こちらは現世利益です。奉納する理由を表したものです。寺ばかりでなく神社でも見ます。
令和3年2021年8月20日電話での医学相談 「標準治療」をおすすめしましたhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/9740
平成28年2016年11月26日平成28年11月23日 室戸明星来影寺参拝 24日 断食護摩結願法要と法類先師供養に参加 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/280
この記事は「福性寺の歴史第9版」にも概略を掲載予定です。