老人ホームにお見舞い出かけてきました。
老人ホームは、建築11年だそうです。ご自宅から車で15分とのこと。食住が足りていますので長生きができそうです。「人手が十分なホームである」とホーム長とナース長さんから聞きました。
入居の時の「一時金」なしでは、毎月45万円が必要とのことでした。「毎月の(ホームの)費用は年金だけでは足りないけど、若いころからの蓄えがあるから、大丈夫」とのことでした。90歳代半ばの奥さんです。
「贅沢はしたことがないのよ」「無駄なものは買ったことがない」とのことです。私は恥ずかしいです。「今が一番贅沢をしているのかな」と話していました。
「私のお出かけ着は、母が洋裁を習って、すべて作りました」と娘様から。確かに、お若い時の娘様の洋服は既製品ではなくて、オシャレであったような気がします。さらに、娘様から「(外出時)母がもう少しよいものを着ればいいのにと思っていた」とのこと。「何も言わなかったけど」と。お母様は節約をしていたのでしょう。
さらに「外食をしたことがほとんどない」と。ご立派でございます。
しかし「子供の教育には、十分にお金を使った」と。お子様お二人は、私立大学を出ています。「4人の孫の教育費も出した」
また「親の援助なしに自宅を郊外と都内に2回作った」とも。旦那様は地方出身のサラリーマンでした。親から引き継いだ財産はなく、無から家庭を・家を興したのでしょう。当てはめれば正思惟、正命、正精進でしょうか。
住職は姿勢を正す機会を頂きました。
もう遅いですが、ご高齢の皆様からは「生き方」を学びます。
本記事は。娘様にご一読頂き、掲載の許可を頂きました。
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