副住職の長男(大学1年生)が無事に「四度加行」を成満(じょうまん)しました。すでに得度式を終えております(下記リンク)が、今回さらに僧侶としての一歩を踏み出すことができました。
真言宗における「四度加行」とは、阿闍梨(あじゃり)となるための「伝法灌頂(でんぽうかんじょう)」を授かる前に行う、四段階の厳しい修行のことです。一般的には百日間をかけて行いますが、今回は大学の講義や試験の都合もあり、一日の座数を増やす形で日程を調整して挑みました。
大学の試験日程に合う修行道場が近隣に見つかりませんでした。今回は新潟県刈羽郡刈羽村にある「善照寺道場」でお世話になりました。道場の教授の諸師から懇切丁寧な指導を受けました。
本人からは「美味しくて十二分な食事をいただいたのに体重が減った」と聞き、改めて大変な修行であったのだと感じています。高校時代はボート部でかなり身体を鍛えていましが、やはり加行は運動量が違うらしい。食事の面倒をみていただいた奥様方に深謝いたします。
ちなみに、私は高校卒業後大学に入る前に「四度加行」を行ったため、大学へは1年遅れての入学となりました。副住職は大学1年生の時に行いました。
また、私が勧めたわけではないのですが、本人は加行の最後に自発的に「滝行」にも挑んだようです。新潟県柏崎市にある「善根の不動滝(ぜごんの・・・と読むらしい)」です。三段の滝の最上部からは落差は72mだそうです。通常通り、三回滝に入ったと聞いています。
「善根の不動滝」https://zenshouji.or.jp/oterataiken/takigyo/

滝行 柏崎市「善根の不動滝」 勝手に滝に入ってはいけません 習熟した指導者や阿闍梨様の指揮のもとに行うことが必須です もちろん単なる水浴びではなくて修行であるからです また落石や水量の急増などの危険を避けるためです 行者3人と指導者は読経中です
事前に知っていれば、危険が伴いますから、とめたと思います。しかし、修行中に本人と連絡をとる方法はありません。なお、私自身はこれまで「滝行」や、いわゆる「荒行」の経験はありませんので、その「度胸」には感心しました。
加行を終えた者は、真言宗の秘法や戒律を授かる儀式である「伝法灌頂」を受けることができます。「伝法灌頂」の受者(じゅしゃ)となることができます。
歴史を振り返れば、お大師様(弘法大師空海和尚)も延暦24年(805年)、唐の長安(現在の西安市)にある青龍寺において、恵果(けいか)阿闍梨から「伝法灌頂」をお受けになっています。恵果阿闍梨はその年の12月に示寂され、お大師様は翌年秋に日本へ帰国されました。帰国後、たくさんの弟子や伝教大師に「伝法灌頂」を授け、現代まで「伝法灌頂」は続いています。
副住職の長男は、今後はさらに真言宗の教理(学問)を深めてまいります。数年後に教師試験に合格すれば、正式に真言宗豊山派の僧侶(教師)となることができます。
これからも精進を重ね、皆さまのご期待に沿えるような立派な僧侶に育ってほしいと願っています。今後とも温かく見守っていただけますと幸いです。
今回の記事は印刷体を作り檀家様・信徒様にお送り致します。
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